187: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/21(水) 15:21:47.67 ID:/nLmInIK0
🎹 🎹 🎹
──大急ぎで階段を登ると……。
かすみ「……いや、雑過ぎませんか……?」
「ガゥゥ…」
侑「あ、あはは……」
「ブィィ…」
登りきったところに……いかにもな宝箱が置いてあった。
大きさは長辺が30pくらいの小脇に抱えて持ち運ぶのがちょうどいいかなというサイズのものだった。
侑「まあ……わかりやすくしてあるって言ってたし……」
かすみ「だとしてもですよ……」
なんとなくわかっていたけど……果南さんは相当大雑把な人らしい……。
かすみ「まあ……さっさと開けて中身回収しちゃいましょう……」
かすみちゃんが開けようとするも、
かすみ「あ、あれ……? 開かない……」
箱はウンともスンとも言わなかった。
かすみ「んぎぎ……!! な、なんですか、これぇ!? 鍵でもかかってるんですか!?」
侑「あ……そうだ……鍵貰ったじゃん」
かすみ「……そういえば、貰ってましたね」
果南さんにもらった小箱だ。
到着したら箱から出すように言われていたものだ。
バッグから小箱を取り出し──中身を確認しようとした、そのとき、
かすみ「……!? 侑先輩!! 危ない!!」
侑「えっ!?」
「イブィ!!?」
急にかすみちゃんが飛び付いてきて、私は尻餅をつく。
直後、今さっきまで私の頭があった場所を──輝くレーザーが迸る。
侑「……!! 野生のポケモン……!! ライボルト!!」
「ライボッ!!!」
私はライボルトをボールから出しながら、すぐさま身を起こし、
かすみ「わっ!?」
かすみちゃんの手を引いて走り出す。
そして、走り出した瞬間に今私たちが転んでいた場所に、先ほどと同じレーザーが飛んできて床を焼く。
走りながら、レーザーを撃ってきたポケモンの方に顔を向けると──
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