181: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/21(水) 15:14:39.65 ID:/nLmInIK0
自分が条件を出しておいてなんですが……私は少しだけ、彼女たちが心配になっていた。
🎹 🎹 🎹
かすみ「──もう……! あのヨノワールしつこすぎでしたよ!」
「ガゥゥ…」
侑「あはは……そうだね……」
「ブイ」
日もとっぷり暮れて……朝からずっと動き続けていた私たちは、さすがにくたくた……今日はここら辺で休もうという話になったんだけど……。
そんな中でも、お構いなしに襲ってくる野生ポケモンをどうにか撃退したところだ。
侑「とにかく、テント張っちゃおうか」
かすみ「はいぃ……もう、さすがに休まないと死んじゃいますぅ〜……」
二人掛かりで、テントを張ろうとして──
侑「……ん?」
ペグを打とうとしたら──地面にすでにペグを打ったような穴があることに気付く。
かすみ「どうかしたんですか、侑先輩?」
侑「あ、いや……すでにペグを打ったみたいな穴があってさ……」
かすみ「もともとあったってことですか?」
侑「うん……」
周りをよく見てみると──焚火跡のようなものもある。
……せっかくだし、使わせてもらおうと思うけど……。
かすみ「ここで野宿でもしてる人がいたんですかね……?」
ここで野宿する人なんているのかな……? なんて思ったけど、
侑・かすみ「「……あ」」
かすみちゃんと同時に思い出す。
侑「……せつ菜ちゃんだ」
かすみ「……せつ菜先輩です」
侑「考えてみれば……ここでの修行って、せつ菜ちゃんもしてたことなんだ……」
かすみ「確かに、強い野生ポケモンもたくさんいますし……ここに籠もるのってもしかして、すっごく効率がいいんですかね?」
侑「かもしれないね」
やっぱり、果南さんはチャンピオンなだけあって、用意してくれたの課題は適切なのかもしれない。道具だけ渡して行ってこいって言うのは、大分スパルタだとは思うけど……。
そんなことを考えていると──くぅぅぅ〜〜……と可愛らしい音が聞こえてくる。
かすみ「ぅぅ……お、お腹なっちゃいましたぁ……///」
侑「……ふふ、早くテント張って、ご飯食べよっか」
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