176: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/21(水) 15:10:47.81 ID:/nLmInIK0
猛スピードで走るセキタンザンの足元を“ドラゴンテール”で薙ぎ払った。
走っている真っ最中に足払いを食らったセキタンザンは前方に向かってすっ転ぶ。
そして、転んだセキタンザンに向かって真上から──
かすみ「テブリム!!」
「テーーーブゥ!!!!」
テブリムが頭の房を叩きつける。
が、セキタンザンはまだ倒れず、
「タンザンッ…!!!!」
かすみ「タフですねぇ……!」
テブリムに手を伸ばしてくるが──直後、セキタンザンの身体が、ボゴッと音を立てながら地面に沈み込む。
「タンザン…!!?」
かすみ「得意の落とし穴トラップですよ!!」
「クマァッ♪」
ジグザグマがセキタンザンの足元を掘りぬきながら、飛び出してくる。
あの巨体だ。自分の立っている地面の下が空洞になったら、その重さに耐えきれずに、穴に沈み込むは当然のこと。
そして、動けなくなったセキタンザンに向かって──
侑「ドロンチ!! “ドラゴンダイブ”!!」
「ロンチィ!!!!」
「タンザンッ!!!?」
セキタンザンに強烈なプレスをかました。
さすがにこの連続攻撃には耐えきれなかったようで、
「タン、ザン…」
セキタンザンは、ガクリと気絶し、戦闘不能になった。
かすみ「……はぁ……」
侑「あ、危なかったね……」
かすみ「なんですか、あのスピード……見た目に合ってませんよ……」
侑「セキタンザンの特性は“じょうききかん”って言って、みずタイプかほのおタイプの技を受けると、素早さが上昇するんだよ……」
かすみ「な、なるほど……」
“じょうききかん”が発動した時はどうなるかと思ったけど……素早さを逆手に取って、どうにか倒すことが出来た。
かすみ「……そうだ、サニーゴ……すぐにタール、落としてあげるからね……」
「サ……」
かすみちゃんは、タールでべとべとになったサニーゴの体をバッグから出したタオルで拭い始める。
かすみ「……タオルが一瞬で真っ黒に……」
侑「水で洗い落とした方がいいかな……フィオネ、“みずでっぽう”」
「フィオー」
ぷしゃーと水を噴きかけ、サニーゴのタールを少しずつ落としていく。
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