167: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/21(水) 15:03:20.46 ID:/nLmInIK0
果南「今回は二人ともポケモン図鑑なしで挑むこと」
かすみ「ええ!? な、なんでですか!?」
果南「何にも頼らない精神が己を鍛えるんだよ。……って言いたいところだけど、鞠莉から持ってくるように言われててね。ウルトラビーストを認識出来るように、バージョンアップしてくれるらしいからさ」
かすみ「あ、図鑑をパワーアップしてくれるんですね〜♪ なら、仕方ありませんね〜♪ ……って、なりませんよ!」
侑「……あくまで、自分と自分たちのポケモンの力で乗り越えてこいってことですね」
果南「そゆこと。ただ、ここのポケモンは強いからね。戦ってる最中、うっかり足滑らして落ちないようにね」
かすみ「え、縁起でもないこと言わないでくださいよぉ〜……」
果南「それじゃ、最後にもう一度確認するね」
果南さんはそう言って、昨日教えてくれたルールを再度おさらいしてくれる。
果南「二人は3日以内に、私が西の遺跡に置いてきたアイテムを拾って戻ってくること。わかりやすくしておいたから、たどり着ければすぐにわかると思うよ」
かすみ「誰かに取られたりしませんか……?」
果南「大丈夫、君たち以外が持ってても、意味のないものだから」
侑「私たち以外が持ってても、意味のないもの……?」
果南「何かは見てのお楽しみ。あと侑ちゃんにはこれ」
そう言って、果南さんは小箱を差し出してくる。
侑「これは……?」
果南「今回のアイテムのために用意した鍵だよ。到着したら箱から出してね」
侑「わかりました」
私は貰った箱をバッグにしまう。
果南「それじゃ、二人とも頑張っておいで」
リナ『侑さんが帰ってくるの……待ってるね』 || ╹ ◡ ╹ ||
侑「うん! 待っててね、リナちゃん! 行こう、かすみちゃん!」
かすみ「うぅー……わかりました……帰ってきたら、ご馳走用意しておいて欲しいですって、彼方先輩に伝えてください……」
果南「はは♪ りょーかい♪ 伝えておくよ♪」
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────
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──そして、今に至る。
かすみ「それにしても……山というか崖ですね……」
侑「ローズ側からだと、多少緩やかなんだけどね……」
カーテンクリフも東端は多少なだらかに始まっている。
……本当に多少で、すぐに崖みたいな急勾配になったけど……。
「ブイ」
イーブイは軽い身のこなしで、ぴょんぴょん登っていくけど──私たちはそうも行かない。
侑「よい……しょ……。……かすみちゃん!」
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