166: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/21(水) 15:02:47.97 ID:/nLmInIK0
確かに出来ることなら直したい……。
勝負を諦める癖なんて、明確にデメリットだ。
果南「ただね、侑ちゃんにしても、かすみちゃんにしても……二人の欠点の根幹にあるのは同じ理由だと思うんだよ」
侑「同じ理由……ですか……?」
果南「それは──自信だよ」
かすみ「自信……?」
私とかすみちゃんは顔を見合わせてしまう。
果林「かすみちゃんの一発逆転を狙う癖も、侑ちゃんの諦め癖も……どっちも、自分たちのパワーやスピード、テクニックが相手に劣ってるって、頭のどこかで思っちゃってるからだと思うんだ」
侑「……それは、そうかもしれません」
かすみ「ぅぅ……かすみんもちょっと思い当たる節があります……」
果南「それを払拭するには、純粋に鍛錬を積んで、パワー、スピード、テクニック……その他もろもろ、自分たちが強くなったって実感を持たないと難しい」
彼方「まあ、簡単に言っちゃうと二人とも、根本的にステータスが足りてないよって話なんだけどね〜」
かすみ「身も蓋もなくないですか!?」
つまり──
侑「そのための──私たちのステータスを根本から上げるための修行法を考えて来てくれたって、ことですよね……?」
果南「ま、そんなところ」
かすみ「そうならそうと早く言ってくださいよ! かすみん、落ち込み損じゃないですか!」
果南「ただ……タイムリミットは後4日──ジム戦をする日を考えたら3日しかない。だから、かなりきついやつを選んできたから」
侑「き、きついやつですか……」
果南「うん、それはね──」
──
────
翌日、私たちはローズの西端で、カーテンクリフを見上げていた。
かすみ「こ、これ……登るんですか……?」
果南「そ。昨日も言ったけど、緊急時以外はウォーグルやドロンチを使って飛行するのは禁止。あ、でも戦闘には使ってもいいからね」
侑「わ、わかりました」
「ブィ…」
果南「あと……かすみちゃん、ポケモン図鑑出してもらっていい?」
かすみ「は、はい? いいですけど……」
果南「リナちゃんもこっちおいで」
リナ『わかった』 || ╹ᇫ╹ ||
ふよふよとリナちゃんが果南さんのもとへと漂っていく。
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