160: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/21(水) 03:38:33.84 ID:/nLmInIK0
そう言いながら、しずくちゃんが私の腕を掴んで歩き出す。
歩夢「……しずくちゃん」
しずく「こちらです♡」
しずくちゃんに腕を引かれて、ハッチへ向かう。
歩夢「……ねぇ、しずくちゃん……?」
しずく「なんですか?」
歩夢「……どうして、果林さんの言うことを聞くの……?」
しずく「どうして、果林さんの言うことを聞かないんですか? フェローチェを魅せてもらえなくなってしまうじゃないですか♡」
歩夢「……そっか」
しずくちゃんの洗脳を解くには……果林さんのフェローチェをどうにかするしかない……。
歩夢「しずくちゃん、大丈夫だよ……きっと、助けるからね……」
しずく「はい、そうですか♡」
歩夢「……」
しずくちゃんと少し歩くと──ハッチらしき場所でせつ菜ちゃんが待っていた。
せつ菜「……行きましょうか」
しずく「はい♡」
歩夢「……」
せつ菜ちゃんを伴いながら、ハッチの外へと出る。
──そこは不気味な青白い光を放っている水晶が生えた洞窟のような場所……。
しずく「それでは奥へ♡ ここの地図は果林さんに見せてもらったので、頭に入っています♡」
せつ菜「……」
しずくちゃんに腕を引かれ──奥へと進んでいく。
せつ菜ちゃんはそんな私たちの後ろを無言で付いてくる。
歩夢「……ねぇ、しずくちゃん。私に……何をさせようとしてるの……?」
しずく「これから、歩夢さんは果林さんのために、お人形さんになるんですよ♡」
歩夢「お人形……さん……?」
せつ菜「……」
しばらく、歩いて行くと──崖のある場所に出る。
しずく「あれです♡」
そして、しずくちゃんが崖下を指差す。
歩夢「……」
恐る恐る崖下を覗いてみると──
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