158: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/21(水) 03:32:23.57 ID:/nLmInIK0
🎀 🎀 🎀
姫乃「果林さん、歩夢さんをお連れしました」
果林「ありがとう姫乃」
私が呼び出されたのは、最初に連れてこられた、この船のコクピット……ええっと、こういう場所ってブリッジって言うんだっけ……?
そこにはすでに、しずくちゃんとせつ菜ちゃんの姿もある。
歩夢「あの……一体何が始まるんですか……?」
愛「そろそろ、目的地に着くんだよ〜」
私の疑問に愛ちゃんが答えてくれる。
歩夢「目的地……?」
程なくして──前面に張られた大きなガラスの外に広がっていた、宇宙空間のような場所に──大きな空間の穴のようなものが見えてくる。
愛「入るよー」
果林「お願い」
船はなんの躊躇もなく──その穴に突入していく。
入ると、同時に──ゴゴゴゴッと大きな音と共に、船が大きく揺れる。
歩夢「きゃっ……!?」
激しい揺れに転びそうになったが、
せつ菜「おっと……大丈夫ですか……?」
せつ菜ちゃんが、抱き留めてくれる。
歩夢「あ、ありがとう……せつ菜ちゃん……」
せつ菜「いえ……」
ただ、私はお礼を言ってからすぐに、せつ菜ちゃんから逃げるように離れる。
今のせつ菜ちゃんは……なんだか、ちょっと怖い……。
前みたいな、朗らかな笑顔は全くなく……ずっと、冷たい声音で喋っているし……。
──揺れる船内の中で、しばらくじっと待っていると──洞窟の中のような景色が見えてきた。
愛「着陸するよー」
果林「ええ」
どうやら……目的地というのはここらしい。
程なくして──ゆっくりと船が洞窟内の地面に着陸する。
791Res/1707.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20