157: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/21(水) 03:31:36.27 ID:/nLmInIK0
■Intermission🎀
──私がウルトラスペースに来て……何日が経ったかな。
四方を壁に囲まれているせいで、時間の感覚が全然ないから、自分がここを訪れてどれだけ経ったかが全くわからない。
ただ、定期的に姫乃さんが私と私のポケモンのためのご飯を運んできてくれる。
仮にそれが日に3回ずつちゃんとあるなら……たぶん1週間くらいかな。
やることと言えば、ポケモンとお話ししたり、一緒に遊んだり……ブラッシングしてあげるくらい。
ポケモンがいてくれるお陰で、寂しくて寂しくてどうしようもないというほどではないけど……。
歩夢「……侑ちゃんに……会いたいな……」
どうしても、侑ちゃんのことを考えてしまう。
歩夢「……ダメ……しっかりしなきゃ……」
きっと、侑ちゃんたちが助けに来てくれる……今は耐えなくちゃ。
そう思いながら、深呼吸をして心を落ち着けていると──
姫乃「──歩夢さん、失礼します」
姫乃さんが部屋に入ってきた。
歩夢「姫乃さん……? あの、もうご飯の時間ですか……?」
食事は体感では……1時間前くらいに食べたと思うんだけど……。
私が気付かない間にそんなに時間が経っちゃってたのかな……?
自分の体内時計の性能の悪さに、少々不安を覚えてしまう。
だけど、
姫乃「いえ、食事ではなく……」
姫乃さんは少し困った顔をしながら言う。
姫乃「貴方も……意外と肝が据わってますね……」
歩夢「え、あ、その……ご、ごめんなさい……」
……もしかして、食いしん坊だと思われちゃったかな……恥ずかしい……。
姫乃「それより──部屋から出てください。果林さんがお呼びです」
歩夢「え……?」
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