150: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/20(火) 13:04:31.44 ID:B+X5AS2s0
侑「つ、強い……」
かすみ「というか、強すぎますよ……!?」
真姫「いいえ……むしろ、本気の私を……よく最後の1匹まで追い詰めたと思うわ。本当にすごい」
真姫さんは私とかすみちゃんの顔を順に見ながら言う。
真姫「ただ、貴方たちの敗因は……エンペルトを倒した時点で、もう一度逃げなかったことよ」
侑「…………」
かすみ「ぐ、ぬぬぬ……さすがに7匹いればいけると思ったのに……」
真姫「追い詰めた側って言うのは……肝心なところで詰めを誤るものよ」
かすみ「じゃあ、その言葉……そっくりそのまま、お返ししますよ!!」
かすみちゃんの声と共に──
「クマァッ!!!!」
メガハッサムの足元から、“あなをほる”でジグザグマが飛び出す。
「フィオ〜!!」
そして、その尻尾にはフィオネがしがみついていた。
ジグザグマが掘り進んだ穴を一緒に進み──地面をこれでもかと湿らせて、泥にした……!
かすみ「“マッドショット”っ!!」
「クーーマァァッ!!!!」
地面の中から、メガハッサムに泥を浴びせかける。
“マッドショット”はメガハッサムに纏わりつき──動きを鈍らせる。
そこに向かって、
侑「イーブイ!! “めらめらバーン”!!」
「ブゥゥゥーーーイィッ!!!!!」
全身に炎を纏ったイーブイの攻撃が──直撃した。
かすみ「へっへーん! どうですか!」
侑「……これなら……!」
真姫「……確かに……真っ向からハッサムを倒すなら、強力なほのおタイプの技を直撃させる。正しい判断よ。セオリー通りで私好みな詰め方。……だけどね──」
「──ハッサムッ!!!」
ハッサムはハサミを盾のようにして、燃え盛るイーブイの体を受け止めていた。
侑「……う、うそ……」
かすみ「倒れて……ない……?」
真姫「……残念だけど、レベルが違いすぎるわ」
そしてハッサムはそのまま、大きなハサミを乱暴に振り回し始め──
真姫「“ぶんまわす”は……こうやって使うのよ」
「──ハッサムッ!!!!!」
「ブイィッ…!!!」「ク、クマァッ!!!?」「フ、フィォォ…!!!」
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