146: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/20(火) 12:58:18.44 ID:B+X5AS2s0
エンペルトが咄嗟に“ハイドロポンプ”で消火したため、ダメージは全くないが──問題はそこじゃない。
問題は、かすみの声が聞こえてきた方向だ。かすみの声は──上から聞こえてきた。
直後、
「──ウォーーーーーーッ!!!!!!!」
「エンペッ!!!?」
真姫「なっ……!?」
エンペルトの真上にウォーグルが強襲してきた。
侑「──ウォーグル!! “フリーフォール”!!」
「ウォーーーーーッ!!!!!」
そして、上から侑の声。
それと同時に、
「エンペッ!!!!?」
エンペルトが上空に連れ去られる。
それと同時に、声がしてきた方に顔を向けると──キャットウォークを走りながら、侑がウォーグルに指示を出しているのが目に入る。
なんで、ウォーグルが……!? “まひ”していたんじゃ……!?
真姫「……く、ハッサム!!」
いや、ウォーグルが回復している理由を考えている場合じゃない……!
ハッサムは遠距離技は得意じゃないけど……このまま、エンペルトを連れ去られるわけにはいかない……!!
ハッサムに技の姿勢を取らせようとした瞬間、
かすみ?「…ニシシ」
かすみが、さっき逃げ込んだベルトコンベアの穴から顔を出し、
かすみ「──“ナイトバースト”!!」
かすみ?「ガーーゥゥッ!!!!!」
真姫「!?」
黒いオーラを放ってきた──
「ハッサムッ!!!」
ハッサムが咄嗟に私を庇うように前に出て、オーラを切り裂くが──
真姫「まさか、下にいるのは、かすみじゃない……!?」
かすみ「今更気付いても遅いですよ!! ジュカイン!!」
「──カインッ!!!」
真姫「ジュカイン!?」
さっき凍って転がっているのを確認したはずのジュカインが──腕に光を蓄えながら、頭上のキャットウォークを踏み切ったところだった。
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