145: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/20(火) 12:56:13.31 ID:B+X5AS2s0
真姫「次会ったときが最後よ……」
また一つ──ガシャンッ! と機械を大きなハサミで殴り飛ばしながら、視界を確保すると──前方に人影が見えた。
真姫「……見つけた」
特徴的なアシンメントリーのショートボブ──かすみだ。
かすみ「……!」
かすみは私に気付くと、たたたっと走り出す。
真姫「ポケモンも出さずに余裕ね? 偵察ってわけ? エンペルト、“ハイドロポンプ”!!」
「エンペーーーッ!!!!」
エンペルトが激流を発射し、かすみを狙うが、
かすみ「……!!」
かすみはピョンと跳ねて、攻撃を回避しながら、ベルトコンベアの上に乗り、隣の部屋に繋がる穴へと走り出す。
真姫「ちょこまかと……!」
でも、あの先は──ドアが崩れていて、出入り口があのベルトコンベアの運搬口しかない。
かすみ「…………!!」
必死に逃げるかすみが、穴に滑り込んでいくのを見て、かすみが脱落したことを悟る。
真姫「まさに、袋のネズミね……」
かすみが逃げ込んだ穴の前に立ち、
真姫「観念しなさい。もう逃げ場はないわよ」
声を掛ける。
真姫「降参するなら、これ以上攻撃しないけど……まあ、降参なんてしないわよね。ハッサム! “つるぎのまい”!!」
「ハッサムッ!!!」
ハッサムが攻撃力を上げる舞を踊る。
ただでさえ、メガシンカしてパワーが上がっている中でさらに強化された攻撃で一気に両断する──
真姫「“シザー──」
指示と共に、ハッサムがハサミを振りかぶった瞬間──
かすみ「──“しっとのほのお”!!」
真姫「……!?」
かすみの指示の声と共に──穴から炎が溢れ出してくる。
「エンペーーーッ!!!!」
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