142: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/20(火) 12:54:32.32 ID:B+X5AS2s0
リナちゃんの言うとおり、手持ちはボロボロの状態だ。
イーブイ、ドロンチ、フィオネ、ニャスパー、テブリムが“どく”状態。
ウォーグルは“まひ”していて……。
ヤブクロン、サニーゴは戦闘不能。ライボルトは戦闘不能寸前……。
あと……ジグザグマは……。
キョロキョロと辺りを見回していると──もこっと床が盛り上がり、
「クマァ♪」
ジグザグマが顔を出す。
かすみ「ジグザグマ……! 咄嗟に潜って逃げたんですね……偉いですよ〜……!」
「クマァ…♪」
地面の中にいたからか、“どくガス”も吸っていない様子だった。
侑「となると……無傷なのは、かすみちゃんのジグザグマとゾロア……」
かすみ「ですね……ジュカインは、どうなったかわかりませんけど……凍ったままか……。……むしろ氷が溶けてたら、戦闘不能かもしれませんね……」
侑「そうだね……」
かすみちゃんの機転というか……無茶無謀のお陰で、どうにかあの場を切り抜けることは出来たけど……まだ、真姫さんは切り札を出していない。
それに脱出出来たというだけで、こっちは手持ちがほぼ満身創痍……。
かすみ「テブリム、“いのちのしずく”」
「テブー」
テブリムが周りのポケモンたちに不思議な水を振り撒く。
かすみ「これで気持ち回復したと思います!」
侑「うん……ありがとう」
本当に気持ちだけど……。“どく”状態は継続しているし、テブリム含めて倒れるのも時間の問題だ。
そんな中、
かすみ「“マジカルシャイン”」
「テブ」
ぽわ〜と控えめな“マジカルシャイン”がテブリムの頭の上で光る。
侑「かすみちゃん……? どうしたの急に……」
かすみ「なんかフェアリーの光って可愛いじゃないですか〜。侑先輩も〜かすみんの可愛さでポケモンたちと一緒に癒されてください〜♪」
侑「あはは♪ ありがとう、かすみちゃん♪」
確かに、フェアリータイプの光は優しい感じがして気分が落ち着く。
なんというか……こういうときに癒しを意識するのはかすみちゃんらしい配慮かもしれない。
お陰で、少し肩の力が抜けた気がした。
「ブイ」
イーブイもじーっと光を見つめている。
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