139: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/20(火) 12:52:49.19 ID:B+X5AS2s0
私がかすみちゃんの肩を掴みながら制止すると──
かすみ「──侑先輩、かすみんが合図したら、ニャスパー抱えて、後ろに猛ダッシュしてください」
かすみちゃんは私にだけ聞こえる声量で、そう伝えてきた。
侑「……!」
かすみちゃんの横顔から見た瞳は──まだ死んでいなかった。
かすみちゃんには──何か策があるんだ。
リナ『ゆ、侑さん……侑さんのポケモンも、かすみちゃんのポケモンも、みんな“どく”状態になっちゃった……侑さんたちも、このままじゃ……』 || 𝅝• _ • ||
侑「大丈夫……」
リナ『侑さん……?』 || 𝅝• _ • ||
侑「私は……かすみちゃんを……信じる……っ……ニャスパー、おいで……!」
「ニャァ…」
私は言われたとおり、ニャスパーをすぐに抱えられる位置まで呼び戻す。
かすみ「さっすが……かすみんの大好きな侑先輩、です……っ……!」
かすみちゃんはそう言うと同時に──口元からハンカチを外して、
かすみ「テブリムッ!! サニーゴに向かって、“ぶんまわす”!!」
そう指示を出した。
真姫「はぁ!?」
「テーーブッ!!!!」
「……サ」
テブリムが頭の房をぶん回して──サニーゴを敵の方に向かって、殴り飛ばした。
そして、それと同時に──
「ヤブッ!!!!」
ヤブクロンも敵陣に向かって走り出す。
かすみ「侑先輩!! 今です!!」
侑「う、うん!! イーブイ!! 私から離れないでね!!」
「ブイィ…」
侑「行くよ、ニャスパー!!」
「ニャァ…」
私はニャスパーを抱きかかえて、後ろに向かって走り出す。
真姫「な、なに!?」
かすみ「“どくガス”で根比べ? そんなことしませんよ……!! 今からするのは──ドッキリ爆発大脱出です……!」
真姫「……!? ま、まさか……!?」
かすみ「テブリム!!! 着火ぁっ!!!」
「テーーーブッ!!!!!」
テブリムが“マジカルフレイム”を飛ばすのと同時に──敵陣のど真ん中に飛び込んだ、サニーゴとヤブクロンがカッと光る。
791Res/1707.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20