133: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/20(火) 12:47:07.68 ID:B+X5AS2s0
すぐさまライボルトをボールから出すと──
「ゲデマーー!!!?」
針をバチバチと鳴らしながら、トゲデマルがライボルトに引き寄せられてきた。
侑「“ほのおのキバ”!!」
「ライボッ!!!!」
ライボルトがキバに炎を滾らせながら、噛み付くが、
真姫「“ニードルガード”!!」
「ゲデマー!!!」
「ライボッ!!!?」
噛み付かれた瞬間、全身のトゲを伸ばしての反撃。
驚いたライボルトはトゲデマルを口から放してしまう。
「ラ、ライボ…」
侑「大丈夫だよ、ライボルト……!」
仕留めきることは出来なかったけど──ライボルトは、今フィールドに居ることに意味がある。
真姫「キリキザン、“メタルクロー”!!」
かすみ「ジュカイン、“リーフブレード”!!」
「キザンッ!!!!」
「カインッ!!!!」
斬りかかってくるキリキザンをジュカインが迎撃する。
2匹の刃がギィンッ!!と音を立てながら鍔迫り合う。
真姫「“ひらいしん”ね……。ライボルトが居る限り、トゲデマルのでんき技は使えない。……尤も、それはそっちも同じだけど」
リナ『侑さん、トゲデマルの特性も“ひらいしん”だよ……!』 ||;◐ ◡ ◐ ||
お互いのでんき技は“ひらいしん”のポケモンが居る限り引き寄せられてしまう。
いや、それはいいんだ……。
かすみ「ぎ、逆に見つかっちゃいましたよ、侑先輩……!」
見つかったというより──真姫さんはすでに私たちがいることがわかっていた。
メタグロスがコンテナを攻撃したことも、トゲデマルが降ってきたことも、真姫さんがすでに私たちがここにいると確信していたことを物語っている。
私たちのエコーロケーションを打ち消しながら、どうやって自分たちだけ──そこまで考えてハッとする。
侑「エコー……ロケーションだ……」
かすみ「え? そ、それはさっき失敗して……」
侑「違う……さっきの“いやなおと”と“きんぞくおん”で……真姫さんもエコーロケーションをしてたんだ……」
かすみ「えぇ……!?」
かすみちゃんの驚きの声と同時に──
「キザンッ!!!!」
「カインッ…ッ!!!」
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