132: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/20(火) 12:46:34.04 ID:B+X5AS2s0
かすみちゃんは咄嗟にジュカインを出しながら“グラスフィールド”を指示し、一瞬でコンテナ内部に草が敷き詰められる。
──程なくして、回転は収まった。
かすみ「ゆ、侑先輩……! 無事ですか!?」
「テ、テブゥ…」「……サ」
侑「な、なんとか……」
「ブ、ブィィ…」「ウォーグ…」「ニャー」
リナ『リナちゃんボード「おめめ、ぐるぐる……」』 || @ ᇫ @ ||
コンテナが大回転していたせいで、あちこちに身体を打ち付けたけど、“グラスフィールド”のお陰でダメージには至らなかった。
急いで、コンテナから逃げ出そうとするが──ザンッ!! と音を立てながら、コンテナの壁が切り裂かれ、外の光が差し込んでくる。
その隙間から覗く赤い鎧──
「──キザン」
侑「キリキザン……!!」
恐らく、さっきの“きんぞくおん”はこのキリキザンの、“いやなおと”はニャイキングのものだ。
そして、キリキザンの後ろには、メタグロスの姿も見える。
──恐らくコンテナを吹っ飛ばしたのはメタグロスだろう。
侑「ウォーグル!!」
「ウォーーッ!!!」
こんな袋小路で戦うのは絶対に避けないといけない……!!
ウォーグルに指示を出し、かすみちゃんの腕を掴みながら、コンテナの外まで飛翔する──が、
「──デマルッ!!!」
侑「……!?」
コンテナから飛び出したウォーグルの上に──小さな何かが降ってきた。
真姫「──トゲデマル! “ほっぺすりすり”!」
「ゲデマー♪」
落ちてきたトゲデマルがウォーグルに頬ずりをすると──バチバチと、静電気のような音が鳴り、
「ウ、ウォォーー…ッ」
侑「うわぁ!?」
かすみ「え、ちょっ……!?」
飛翔しかけのウォーグルは一気に失速し──墜落した。
侑「つぅ……っ……!」
「ウ、ウォー…」
かすみ「こ、今度はなんですかぁ……!!」
急いで身を起こすと──ウォーグルが“まひ”して動けなくなっていた。
侑「一旦戻って、“ウォーグル”……!!」
「ウォー…──」
真姫「“びりびりちく──」
侑「ライボルト!!」
「ライボッ!!!」
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