127: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/20(火) 12:42:08.73 ID:B+X5AS2s0
胸に張り付いていたリナちゃんが近くのコントローラパネルに向かって飛んでいく。
侑「イーブイ!! “びりびりエレキ”!!」
「ブイッ!!!」
イーブイがベルトコンベアの下に垂れていた、コンセントに向かって放電するのと同時に──ゴォンゴォンと音を立てながら、猛スピードでベルトコンベアが稼働する。
侑「ウォーグル!! 翼畳んで、先に行って!」
「ウ、ウォーー!!!」
真姫「逃がさないわ……!! ニャイキング!!」
「ニ゙ャア゙ア゙ア゙アァァァァァァ!!!!!」
真姫さんに指示で、飛び掛かってくるニャイキング。
侑「ニャスパー!! “サイコショック”!!」
「ウニャー」
空中に“サイコショック”のエネルギーキューブを作り出し、ニャイキングを牽制しながら、私はニャスパーを小脇に抱えて、穴に向かって滑り込む。
侑「リナちゃん!!」
リナ『うん!』 || ˋ ᇫ ˊ ||
リナちゃんに声を掛けると、リナちゃんもすぐに私のもとへ飛んできて──全員穴に逃げ込んだことを確認すると同時に、
侑「イーブイ!! “すくすくボンバー”!」
「ブイッ!!!」
イーブイが穴の両脇に“すくすくボンバー”を植え付けた。
「ニ゙゙ャア゙ァァァァ!!!!!」
ニャイキングは爪を構えて突っ込んでくるが、
真姫「……! ニャイキング! 深追いしないで!」
「ニ゙ャア゙ァ…」
真姫さんはニャイキングを制止する。
それと同時に、樹は一気に成長し──ベルトコンベアを破壊しながらも、私たちが逃げ込んだ穴の口を塞いでくれた。
侑「はぁ……はぁ……」
相手の攻撃が強大とはいえ……あの野太い樹を切るのは一瞬では出来ないはずだ……。
しかも、“すくすくボンバー”は“やどりぎのタネ”……おいそれと手を出せば、体力を吸収されることになる。
恐らく真姫さんは“すくすくボンバー”の効果を知っていて、ニャイキングを止めたんだと思うけど……これで、時間は稼げるはずだ……。
中腰になりながら、穴を奥へ進んでいくと、視界が開け、
かすみ「──侑先輩ぃ……酷いですぅ……」
「テブ」
隣の部屋で、かすみちゃんがひっくり返った状態で不満を漏らしていた。
ちなみにテブリムは、ひっくり返ったかすみちゃんのお腹の上でふんぞり返っている。
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