126: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/20(火) 12:40:26.75 ID:B+X5AS2s0
今度は私が、かすみちゃんの方へと走り出す。
このまま、こんな開けた場所に居ちゃダメだ……!!
私は転んでいるかすみちゃんの手首を掴んで、
侑「かすみちゃん!!」
かすみ「わわっ!?」
半ば無理やりに引き起こす。急に引っ張ったら痛いかもしれないけど……!
「ニ゙ャア゙ァァァァ!!!!!」「メッタァァァァァ!!!!!!」
──それどころじゃない!
ニャイキングとメタグロスが雄叫びをあげながらこっちを睨んでいる。
「ウォーーー!!!!」
ウォーグルはすぐに私の意図に気付いてくれたのか、ニャイキングを壁に押し付けるのをやめ、私のもとへと飛んでくる。
私はそのウォーグルの脚に掴まり──かすみちゃんの手首を掴んだまま、低空飛行で、ニャイキングとメタグロスの近くから離脱する。
かすみ「わ、わわぁっ!!?」
侑「く……」
どこに逃げる……!? 工場内に視線を泳がせ、隠れられそうな場所を探す。が、
真姫「“はかいこうせん”!!」
「メッタァァァ!!!!!」
侑「!?」
背後から、飛んできた“はかいこうせん”が、
「ウォーーーッ!!!!?」
ウォーグルの翼を掠め、バランスを崩して、空中で回転を始める。
かすみ「ぎゃわぁぁぁぁ!!?」
侑「っ……!!」
回転する中──私の視界に飛び込んできたのは、ボール運搬用のベルトコンベア。
侑「かすみちゃん、ごめんっ!!」
かすみ「へっ!!?」
腕の反動を使い──ベルトコンベアの方に向かって、かすみちゃんを放り投げる。
かすみ「ぎゃわぁぁぁぁ!!?」
かすみちゃんが悲鳴をあげながら、ベルトコンベアの上を転がり──隣の部屋に続く穴へと滑り込んでいく。
私もベルトコンベアの上に着地しながら、その穴へと走る。
侑「リナちゃん!! ベルトコンベア操作出来たりする!?」
リナ『動力があれば!!』 || ˋ ᇫ ˊ ||
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