104: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/19(月) 12:15:52.78 ID:c3b0uZJF0
確かに方針はリナちゃんの記憶を取り戻す方向に進んでいるけど……もしかしたら、空振りになる可能性もあるんだ。
敵の情報は少しでも多い方がいいし……探れるなら探っておくに越したことはないよね。
彼方「あ、それなら……果林ちゃんと仲の良かった子を知ってるよ。その子なら、何か知ってるかも……」
かすみ「もしかして、エマ先輩ですか?」
彼方「うん。かすみちゃんも知り合いだったんだね」
海未「では、そちらの方にも話を伺ってみましょう。彼方、仲介をお願いしてもよろしいですか?」
彼方「うん、任せて〜!」
海未「さて……とりあえず、話は纏まりましたね……。随分長い会議になってしまいましたが……他に意見がなければ、本日はここでお開きとさせていただきます」
海未さんの言葉と共に──長い会議はやっとお開きとなったのだった。
⚓ ⚓ ⚓
──会議が終わると同時に、
善子「…………」
曜「あ、ちょっと、善子ちゃん……!」
善子ちゃんは無言で会議室を出て行ってしまった。
ルビィ「善子ちゃん……結局あの後、一言も喋らなかったね……」
花丸「うん……」
曜「私、ちょっと追いかける……!!」
私も善子ちゃんを追いかけて、会議室を飛び出す。
会議室を出ると──善子ちゃんはとぼとぼと歩いていたので、すぐに追いつくことが出来た。
曜「……善子ちゃん」
善子「…………」
曜「……大丈夫?」
善子「…………」
声を掛けると善子ちゃんは足を止め……しばらく何も言わず立ち尽くしていたけど──
善子「…………菜々が……トレーナーになってたって聞いて……嬉しいって思ってる私と……菜々が……人を傷つけたって聞いて……悲しいって思ってる私がいるの……」
ぽつりぽつりと喋り始める。
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