【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.5
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◆vqFdMa6h2.
[saga]
2022/12/03(土) 22:48:11.58 ID:ZSVkFOz00
それゆえに、焦る。
目の前に漂う死の香りを、確かな死臭として嗅ぎ紛う。
死を何よりも恐るがゆえに、決断を急いた。
「はづきさん、AEDの用意をお願いします……急いでください」
「はい……!」
「悪い、灯織……手伝ってもらうことになりそうだ」
「いえ……当然です、私でお力になれることであれば」
右に左に駆けずり回り、救命のための道具をかき集める。
「呼吸がどんどん浅くなってます……!」
「クソ……ダメだ……こんなところで……まだ……!」
自分達の目の前で命の火はどんどん小さくなる。
熱も感じられぬほどにか細く、小さく、今にも消え失せそうな光。
必死に蝋を足し、風を送り、燃え上がらせようとした。
ただ、その努力でも消し飛びそうなほどに淡く、脆いそれは、彼等の目の前で……
完全に失せた。
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