【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.5
1- 20
162: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/12/03(土) 22:33:01.33 ID:ZSVkFOz00


「1回目のコロシアイも、今回のコロシアイも、すんでのところでプロデューサーは掬い上げてくれました。プロデューサーが確かに守ったものがあるんです」
「ありがとう、灯織たちの方がもっと不安なのに心配かけちゃ悪いよな」
「いえ、お気になさらないでください……」


彼女は完全に一度死んだ。
仮想空間の中での死亡とはいえ、脳自体も己の死を自覚し、完全な脳死にまで陥った。
それでも今こうして立つことができているのは、装置に備え付けられた生体保存の機能、そして彼女が命を落とした世界そのものが消滅したことに由来する。
肉体と死の間の紐付けがなくなった、と表現するのがいいだろうか。


「他の方々は、まだ……」
「これであの裁判からもう1週間になる……まだ意識を取り戻している方が少ないな」
「……」


大きな災害があった直後や戦争の最中、夥しいほどの犠牲に収容できる場所が間に合わず、
ブルーシートで覆うだけした蛹が並べ立てられているのを見たことがある。

それと現状は大差ない。
目を覚ますこともなく、反応も示さない。希望も絶望も在るのか分からない棺が並んでいるだけだ。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
213Res/167.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice