【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.5
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◆vqFdMa6h2.
[saga]
2022/12/03(土) 22:32:00.30 ID:ZSVkFOz00
「……これもあの人から見て学んだ、プロデューサーとしての気構えですよ」
彼は、憎き仇に思いを馳せていた。
自分の目の前で昏睡する少女たち、彼女らを追い込んだのは間違いなくその男なのだが、彼は男を恨みきれずにいた。
師事を仰ぎ、背中を追い、横に立とうと努力をしてきた。
そのために注いだ己の心血は間違いなく本物であり、それを否定することは彼女たちへ捧げてきたものの否定にもなるからだ。
「ご立派です、プロデューサーさん」
「いや、何も……俺は結局、あの人のことも守れなかったんですから」
「……肩を落とさないでください、確かに私たちはプロデューサーに救われたんです」
謙遜が自虐に変りかけたところで、別な少女が背後から声をかけてきた。
振り返るとそこには、口元に魅力的なほくろを携える黒髪の少女。
彼女は、彼がプロデュースしてきたアイドル、その張本人だ。
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