【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.5
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160: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/12/03(土) 22:30:41.39 ID:ZSVkFOz00

コンクリートと鉄板で打ちっぱなしになった空間に張り巡らされるケーブルは、部屋の中央に鎮座する巨大な装置に集うようにして点滅する。
部屋には常に排気の轟音がしており、部屋の室温も他の部屋に比べると少しだけ高くなる。
優れた装置を扱うことの代償は、目に見えて大きい。


「……やはり、全員がすぐには……難しい、みたいだな」


男は透明な強化プラスチックで蓋をされたポッドを撫でながらそう呟いた。
視線の先には、呼吸器をつけられた少女が横たわり、瞳を閉じている。
規則的に鳴る電子音だけが、彼女の生を語る。


「すぐには……ですか」


その副詞には、これから先には必ず、という意味が見え隠れしていた。
彼女たち自身が選んだ未来を信じて疑わない、彼の職責とその自負が見て取れる。
横に立った女性はそんな彼の心構えに微笑みを添えた。


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