987: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/16(金) 02:14:12.87 ID:eLOLjL7n0
雄叫びをあげながら──ウォーグルが、メガスピアーの頭を猛禽の爪で地面に押さえ付ける。
「ブ、ブーーーーンッ!!!!」
英玲奈「なっ!? この土壇場で進化だと……!?」
侑「行け、ウォーグル!!」
「ウォォォォーーーーーー!!!!!!!!!」
ウォーグルは大声をあげながら、メガスピアーの頭をがっちり掴んで──飛翔する。
英玲奈「く……!? まだ飛行する体力が残っているのか!? “どくづき”!!」
「ブ、ブーーーーンッ!!!!!!」
スピアーは捕まったまま、針を伸ばして、突き刺してくる──が、
「ウォォォォォォォーーーーー!!!!!!!!!」
ウォーグルは怯まない。
ジムの天井付近まで上昇し……そこから、一気に──地面に向かって切り返す。
侑「いっけぇぇぇぇ!!! “ブレイブバード”!!!!」
「ウォォォォォォォ!!!!!!!!!!!」
メガスピアーを掴んだまま、猛スピードで急降下し──地表スレスレで低空飛行に移行、
「ブ、ブブ、ブブブブブブ!!!!?」
メガスピアーを地面に擦り付けながら、飛行し──
「ウォォォ!!!!」
そのまま、メガスピアーもろとも壁に突っ込んだ。
2匹の衝突で、大きな音と共に、ジムが揺れる。
英玲奈「……!! スピアー!!」
立ち込める土煙と共に──フィールドが静寂に包まれた。
静寂の中、ゆっくり、ゆっくりと煙が晴れると──
「ウォォォォォ!!!!!」
「…ブ…ブーン……」
メガスピアーは、ウォーグルに頭を掴まれ踏まれたまま、戦闘不能になっていた。
英玲奈「…………よもやよもやだ……」
侑「……か、勝った……?」
英玲奈「……スピアー戦闘不能。私たちの負けだ」
そう言いながら、英玲奈さんはメガスピアーをボールに戻す。
私は、一瞬信じられなくて固まってしまったけど──すぐに実感が湧いてきて、
侑「やった、やったぁぁぁ!! ウォーグル!!」
フィールドのウォーグルに向かって駆け出す。
と、同時に──
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20