986: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/16(金) 02:13:35.81 ID:eLOLjL7n0
スピアーの攻撃を捌きながら、ワシボンはもう一度大声をあげた。
今度は、私にぶつけるように。気持ちを示すように。
──指示を寄越せ!! まだ戦える!!
ワシボンはそう言っていた。
言葉は通じないはずなのに──確かにそう言っていた。
英玲奈「いい加減、倒れた方が身のためだぞ──」
侑「“はがねのつばさ”!!!」
「ワッシャァァァァァァ!!!!!!」
ワシボンは針の間を掻い潜り──メガスピアーの針に、鋼鉄の翼を叩きつけて対抗する。
英玲奈「……!」
侑「ワシボンッ!! 最後まで戦い切るよ!!」
「ワッシャァァァァ!!!!!!!!」
侑「“インファイト”!!!!」
「ワシャワシャワシャワシャァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!」
防御を完全に捨て、全身を使って、メガスピアーの連撃に対抗するように、全力攻撃を叩きこむ。
英玲奈「その根性、大したものだな!! なら、これはどうだ!! スピアー!!」
「ブーーンッ!!!!」
メガスピアーは一瞬距離を取り、
英玲奈「“いとをはく”!!」
「ブーンッ!!!!!!」
「ワシャッ!!!!?」
口から、ワシボンを絡め取るように糸を発射する。
英玲奈「スピードが下がってなお、受け切れるものならやってみろ……!!」
「ブーーーンッ!!!!!!」
“いとをはく”で糸が絡みつき、体がうまく動かせないワシボンに向かって──今度こそ、トドメと言わんばかりに突っ込んでくるメガスピアー。
「ワッシャァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」
──うん。わかってるよ。
どうなっても、諦めない。
だって──
侑「負けたくないのは──私も同じだからっ!!!」
「ワッシャァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」
私とワシボンの“まけんき”が同調した、その瞬間──
ワシボンの体が、眩い光に包まれた。
「ブーーーーンッ!!!!!!!」
突っ込んでくるメガスピアーに向かって──大きな爪を振り下ろし、
「──ウォォォォォーーーーーー!!!!!!!!!!!」
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