侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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988: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/16(金) 02:15:26.83 ID:eLOLjL7n0

 「ウォー……」


ウォーグルの身がゆらりと揺れ──崩れ落ちた。


侑「ウォーグル……!?」


ウォーグルは──完全に気絶していた。


英玲奈「恐らく、気力だけで、立っていたのだろうな……」

侑「ウォーグル……ありがとう……お疲れ様」


私は、気を失ったウォーグルを優しく抱きしめる。


リナ『何度も致命傷を受けてた……なんで、こんなに戦えたのか……私も見ていてよくわからなかった……』 || 𝅝• _ • ||

英玲奈「稀に……ギリギリの戦いの中で、強い意志を持ったポケモンが、常識では考えられないような力を発揮することがある……」

侑「……それを、ウォーグルが……」

英玲奈「そして、それを引き出すのは……トレーナーとの強い絆だと言われている。……負けてしまったが、すがすがしい気分だ。良いモノを見せてもらったよ」


そう言って、英玲奈さんは懐から──ソレを取り出した。


英玲奈「その強さ、認めざるを得ないだろう。“スティングバッジ”だ。受け取ってくれ」

侑「……はい!!」


私は死闘の末──6つ目のバッジ、“スティングバッジ”を手に入れたのでした。





    🎹    🎹    🎹





──さて、ジム戦のあと、さすがにくたくただったし、ウォーグルたちをしっかり休ませてあげるために、宿で一晩過ごした私たちは、


侑「よし! みんなも回復してもらったし、ローズに戻ろっか!」
 「イブィ♪」

歩夢「うん♪」


クロユリシティを発って、ローズシティに向かおうとしていた。


リナ『ちゃんとストレート突破だったし、ジム攻略競争は私たちの勝ちかもね!』 ||,,> ◡ <,,||

侑「あはは、だといいなぁ」


かすみちゃんの方もうまく行っているといいけど……。

そんなことを考えていると──prrrrrrとポケギアが鳴る。


歩夢「誰から?」

侑「えっと……あ、かすみちゃんからだ」


噂をすればなんとやらってやつかもしれない。

向こうもジムが終わって、報告のために連絡をしてきたのかもしれない。



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