984: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/16(金) 02:08:57.76 ID:eLOLjL7n0
英玲奈さんの言うとおり、私たちが捌ききれたのは最初の2発だけで、
「ワシャッ!!!?」
3発目がワシボンの翼を掠り、それだけでワシボンはバランスを崩して、吹っ飛ばされる。
侑「ワシボン!?」
回転しながら、地面に落下したワシボンだが、
「ワシャァ…ッ」
咄嗟に爪で踏ん張りながら、羽ばたくことで、落下の衝撃をギリギリまで殺す。
だけど、相手の攻撃はそれでもまだ続いている。さらに追撃を掛けるように迫る、残り2発の“ミサイルばり”。
侑「“がんせきふうじ”っ!!」
「ワシャァッ!!!」
思いっきり爪を突き立て、フィールドを砕き割り、それを飛んでくる針に向かってぶん投げる。
が──針は岩石をいとも簡単に穿ち、
「ワッシャァッ…!!!!!」
そのままワシボンに直撃した。その衝撃で、ワシボンがフィールドを転がる。
侑「ワシボンッ!!」
「ワ、ワシャァ…ッ…!!!」
ワシボンは気合いですぐさま立ち上がるけど──もう満身創痍なのは、見るからに明らかだった。
そこに向かって──
「ブーーンッ!!!!」
メガスピアーがお尻の針を突き立てながら、猛スピードで突っ込んでくる。
侑「!? ワシボン!! 避けて!?」
私の叫びも虚しく──避ける間もなく、隕石のように落下してきた、メガスピアーは一直線にワシボンを串刺しにした。
侑「そ、そんな……」
圧倒的だった。圧倒的なメガシンカの前に、手も足も出なかった……。
──私が諦めかけたそのとき、
「ワッシャァァァ…!!!」
ワシボンの雄叫びが響く。
侑「!」
私はワシボンの声にハッとなって顔をあげると──
英玲奈「ほう……なかなかのガッツだな」
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