981: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/16(金) 02:00:20.71 ID:eLOLjL7n0
「ヤンマァァァァァァ……!!!!!!」
「ブィィィィィ!!!!?」
イーブイを背中に乗せたまま、フィールドに墜落した。
「ヤ、ヤン…マ…」
メガヤンマはもちろん戦闘不能。
イーブイは……。
「ブ、ブィ…」
よろよろと立ち上がるものの……もう、戦う力が残っているとは言い難かった。
侑「もう、大丈夫だよ、イーブイ……!」
私はイーブイに駆け寄って、抱き上げる。
侑「英玲奈さん、イーブイ……戦闘不能です」
英玲奈「……ああ、メガヤンマもだ。お互い戦闘不能。仕切りなおそうか」
侑「はい。ありがとう、お疲れ様、イーブイ」
「ブィ…」
今回イーブイはアイアントとメガヤンマを倒して、大活躍だった。試合が終わったらたくさん労ってあげないとね……。
私はイーブイを抱きかかえて、セコンドスペースへ走る。
侑「歩夢、イーブイのことお願い」
歩夢「うん、わかった」
歩夢にイーブイを預けて、バトルスペースに戻る。
侑「お待たせしました」
ボールを構えようとして、
英玲奈「ちょっと待ってくれ」
英玲奈さんからストップが入る。
侑「え? な、なんですか……?」
英玲奈「さっきメガヤンマを止めたのは……一体なんなんだ。あんな戦術見たことも聞いたこともないぞ……」
英玲奈さんはかなり困惑していた。確かにあんなこと試合中にする人、私も見たことない……。
侑「えっと……スクールにいたころ、かすみちゃ──……イタズラ好きな友達が、よくヤンヤンマの目を回す遊びをしてて……」
英玲奈「……確かにヤンヤンマのような“ふくがん”を持ったポケモンは、目の前で指を回されると、それが何かを認識するために本能的に動きを止める習性があるが……実戦で使うのは初めて見たぞ……」
そういう理由だったんだ……。さすがむしポケモンのエキスパートの英玲奈さんだ。
まあ、本音を言うなら、半ばヤケクソ気味だったけど……。メガヤンマでやったことなんかなかったし……。
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