976: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/16(金) 01:52:29.59 ID:eLOLjL7n0
英玲奈「見慣れない技だな……だが、当たっていいものではなさそうだ。とはいえ、そんな動きの遅い泡では攻撃技とは言い難いな。狙いが他にあるな?」
侑「…………」
まずい、一瞬で看破された……。
もしイーブイの技でアイアントを倒すとしたら、“めらめらバーン”を直撃させるしかない。
でも、“めらめらバーン”は直接攻撃だし、素早いアイアントに狙って当てるのは至難の業だ。
そのため、“いきいきバブル”の泡を設置して、うまく誘導しようと思ったけど……さすがにこっちの思惑通りには動いてくれなさそうだ。
英玲奈「……ふむ、来ないか。なら、“あなをほる”だ。アイアント」
「アントーーー!!!!」
アイアントが地面に潜っていく。
英玲奈「これなら、地上にいくら技が設置されていても、足元から攻撃出来るから問題ないな」
侑「…………」
ど、どうにかしなくちゃ……!
努めて平静を装ってはいるものの、こっちは作戦らしい作戦を思いついていない。
何か策を──いや、とりあえず……!
侑「“みきり”!!」
「ブイ!!!!」
「──アントーーー!!!!」
足元から飛び出すアイアントの攻撃を見切って躱す。
攻撃を躱されると、アイアントはまたすぐに地面に潜ってしまう。
英玲奈「なるほど。それなら、そちらも攻撃は食らわないと言うことだな。だが、ジリ貧じゃないか? “みきり”は何度も使える技じゃないぞ」
そう、そのとおりだ。
連続で使えば成功率も下がるし……何より、この技はPPも多くない。
あくまで一時凌ぎにしかならない。
侑「“みきり”!」
「イブィッ!!!!」
「──アントッ!!!!」
侑「み、“みきり”!!」
「イ、イブィッ!!!!!」
「──アントーーーッ!!!!!」
英玲奈「さぁ、そろそろ苦しいんじゃないか?」
本当に策を考えないと、もう数回ほどで避け切れずに攻撃が直撃する……どうしよう……!
フィールド内は気付けば穴ぼこだらけだし……。
侑「ん……?」
……この穴、使えないかな……?
侑「イーブイ! “すくすくボンバー”!」
「! イブィ!!!」
イーブイがブンと尻尾を振るうと、樹がニョキニョキと生えてくる。
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