975: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/16(金) 01:50:43.32 ID:eLOLjL7n0
相手が速かったから少し焦ったけど、いくら速いといっても電撃以上のスピードではない。
でも……電撃が直撃したはずの場所に──アイアントの姿はなかった。
侑「!?」
消えた──わけない……!!
侑「ライボルト!! “でんじふゆう”!!」
「ライボッ!!!!」
英玲奈「よく気付いた!! でも、遅い!!」
英玲奈さんの言葉と同時に──
「アーーーントッ!!!!!」
ライボルトの足元の地面から、アイアントが勢いよく飛び出してきて、空中に逃れようとしていたライボルトの前脚に噛みついた。
侑「ぐ……! ライボルト! “ほうで──」
英玲奈「“シザークロス”!!」
「アントッ!!!!」
「ライボォッ…!!!!」
こちらが攻撃で引きはがす前に、アイアントが鋭い顎で、ライボルトを切り裂いた。
「ラ、ライ…」
侑「戻って、ライボルト……!」
ライボルト、戦闘不能だ……。
英玲奈「“あなをほる”にすぐに気付いたのには驚いたよ。普通は焦ってしまって、なかなか判断出来ないんだがな」
……それでも、回避するんだったら、私はもっと早く判断しなくちゃいけなかった。
いや……反省は後だ……! 切り替えなくちゃ……!
侑「イーブイ! 出番だよ!」
「イブィ!!!」
私の傍らで待っていたイーブイが、フィールドに足を踏み入れる。
英玲奈「さぁ、もう一度だ、アイアント!!」
「アントーーー!!!!!」
アイアントが今度はイーブイ目掛けて、猛スピードで飛び出してくる。
でもスピードには、スピードで張り合っちゃダメだ……!
侑「イーブイ、“いきいきバブル”!」
「イブィ!!!」
イーブイの全身からぷくぷくと泡が立ち、それがフィールド上に漂い始める。
英玲奈「……! アイアント、止まれ!」
「アントーー!!!!」
英玲奈さんは、漂う泡を見て、アイアントを停止させた。
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