957: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/14(水) 12:50:41.44 ID:A5BOh9Vw0
翅で触れられると、サニーゴの体がみるみるうちに凍り始める。
かすみ「ね、“ねっとう”!!」
「サ……」
咄嗟に、モスノウに向かって“ねっとう”を噴射する。
ただ、モスノウの翅の冷たさは常軌を逸していて、“ねっとう”すらも一瞬で凍りつかせていく。
かすみ「が、頑張って、サニーゴ!!」
「サ、コー……」
かすみんが声を掛けると──サニーゴの噴射の勢いが少しだけ強まり、凍った“ねっとう”がどうにかモスノウを押し返す。
かすみ「よ、よし! 今のうちに逃げ──」
理亞「られるわけないでしょ」
「スノォ……」
でも、当然と言わんばかりにまたモスノウが“まとわりつく”。
かすみ「うぅ、“ねっとう”!!」
「サ……」
噴き出す“ねっとう”──もとい氷の塊で押し返しては、またまとわりつかれて、凍りそうになり、それをまた“ねっとう”で溶かして押し返し……だ、ダメです……! このままじゃ、ジリ貧です……!
かすみ「ど、どうにか……どうにかしないと……」
でも、“ねっとう”すら一瞬で凍り付かせる冷気に対抗する術が……。
かすみ「……! そうだ、氷だ!!」
かすみん、やっと反撃の一手をひらめきました……!
かすみ「サニーゴ、“あまごい”!!」
「サ……」
理亞「“あまごい”……?」
理亞先輩が怪訝な顔をする。
“ゆき”を降らせていた雪雲が── 一気に雨雲にとってかわり、大粒の雨を降らせ始める。
大粒の雨が降ったところで、モスノウの冷気が全てを凍らせてしまうけど──それでいい……!!
理亞「悪あがき……モスノウ、トドメを」
理亞先輩が、サニーゴにトドメを刺そうとした、そのとき──
「ス、スノゥ…!?」
モスノウが突然、地面に叩き落とされた。
理亞「な……!?」
かすみ「ふっふっふ……この“あまごい”は──攻撃技です!!」
そう、これは攻撃です……!!
理亞「!? まさか……!? 凍った雨粒が、翅に刺さってる……!?」
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