950: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/14(水) 12:42:06.37 ID:A5BOh9Vw0
マニューラは鋭い爪で、ジュカインの胸部を切り裂きながら、床に着地する。
かすみ「着地隙逃がしちゃだめ!! “アイアンテール”!!」
「カァ、インッ!!!!」
ジュカインは床を踏みしめながら、体を捻って前方に着地したマニューラに向かって大きな尻尾を振るう。
でも、
理亞「遅すぎ」
「マニュッ!!!」
マニューラはすぐにジャンプをして、尻尾を回避し、さらに、
理亞「“トリプルアクセル”!!」
「マニュ、マニュ、マニュッ!!!!!」
跳ねながら回転し、3連続キックを繰り出してくる。
「カインッ!!!?」
身を捻って向けた背に、氷の蹴撃を食らって、ジュカインがうつ伏せに倒れる。
かすみ「ジュカイン!?」
理亞「トドメ……! “れいとうパンチ”!!」
「マニュッ!!!!」
倒れたジュカインの背に向かって、“れいとうパンチ”が迫る。
かすみ「わ、“ワイドブレイカー”!!」
「…!!! カインッ!!!!」
「マニュッ!!!?」
咄嗟に尻尾を大きく振るって、マニューラを迎撃する。
理亞「ちっ……仕留めそこなった」
「マニュッ…!!!」
“ワイドブレイカー”が当たりこそしたものの、こちらも体勢が悪い状態での攻撃だったため、大きなダメージにはなっていない。
マニューラは軽い身のこなしでフィールドに着地しながら、
理亞「“つるぎのまい”」
「マニュッマニュッ!!!!」
“ワイドブレイカー”で下げられた攻撃を元に戻している。
ジュカインもすぐさま、全身のバネを使って起き上がり、迎撃態勢を取るけど──完全に劣勢だ。
かすみ「せめて、一瞬でも隙が作れれば……」
かすみんはチラりとジムの天窓を見る。
寒い寒いヒナギクシティだけど、日中になればちゃんと日が照ってくれる。
“ソーラーブレード”さえ叩き込めれば勝機はあるんだけど……。
かすみ「……あ」
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