侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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940: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/14(水) 12:21:21.68 ID:A5BOh9Vw0

 「ゲンガァー…!!!!!」

千歌「め、メガゲンガー……! “かげふみ”……!」

彼方「ち、千歌ちゃん……!」

千歌「二人は穂乃果さんと、先に行って……!」

遥「わ、わかりました……!」

彼方「ご、ごめんよ〜……!」


彼方さんと遥さんが千歌さんを置いて駆け出して行く。


せつ菜「……バトルの最中に……相手に背を向けるんですか……チャンピオンが……」

千歌「……っ……せつ菜ちゃん、今は緊急事態で……バトルなら、今度会ったときに改めてやろう! ね!?」

せつ菜「今度って……いつですか……次会うのはいつですか……!!」

千歌「え、いや、それは……わ、わかんないけど!!」

せつ菜「──それじゃ、ダメなんですっ!!」

千歌「……っ!?」


自分でも驚くくらい、大きな声が火山洞内で反響する。

次会えるのなんて、いつになるかわからない。

今ここでこの機会を逃したら──全てを失ってしまう気がした。


せつ菜「今……!! 今、バトルしてください……!!」

千歌「だ、だから……!! 緊急事態なんだって!! 今行かないと大変なことに……」

せつ菜「私だって、今バトル出来ないと困るんですっ!!!」

千歌「……っ」


私の無茶な要求に千歌さんも困っていたし、苛立ちがあったのかもしれない。

だから、彼女は私に向かって──言ってしまった。


千歌「──ポケモントレーナーだったら、バトルなんていつだって出来るじゃんっ!!!!」

せつ菜「────」


その言葉を聞いて、私の中で──何かが切れてしまった。


せつ菜「いつだって……出来る……?」

千歌「そうだよ、いつだって出来る、だから……!」

せつ菜「……ゲンガー!! “シャドーボール”!!」
 「ゲンガーーッ!!!!」

千歌「!? “かえんほうしゃ”!!」
 「バクフーンッ!!!!!」


ゲンガーの放った“シャドーボール”が“かえんほうしゃ”で相殺されて、爆発する。

爆発の衝撃で、朦々と立ち込める煙の向こうに立つ千歌さんを、見据える。


せつ菜「……そうですよね、貴方はいつだって、どこでだって、好きなときに、好きなだけ、戦える。トレーナーでいられる。何不自由なく、縛られることなく、誰に言われることもなく」

千歌「せつ菜ちゃん、やめてって!! 今は戦えないって言ってるじゃん!!」

せつ菜「戦う気がないなら……戦う気にさせてあげますよ……!!」


私は──ボールを4つ放った。



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