侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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939: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/14(水) 12:16:30.06 ID:A5BOh9Vw0

せつ菜「行きますよ、ゲンガー!!」
 「ゲンガッ!!!」

千歌「出てきて、バクフーン!」
 「──バクフーン!!!!」


お互いの手持ちが相対して、今まさにバトルが始まろうとした──その瞬間だった。

──ビーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

けたたましいブザー音のようなものが洞窟内に響き渡った。


千歌「……!?」

せつ菜「な、なに……!?」


千歌さん共々、ブザー音の発信源に目を向けると──それは彼方さんの持っている端末から鳴っている音だった。


彼方「……うそ」

穂乃果「彼方さん、場所は……!?」

彼方「叡智のゴミ捨て場付近と……フソウ島」

遥「二ヶ所同時……!?」

穂乃果「しかも、ここと真逆……!?」

彼方「それに、どっちも市街地が近い場所だよ〜……!」

穂乃果「……っ……私はフソウに飛ぶ!! 千歌ちゃんは、ダリアの方に行って!!」


そう言って、穂乃果さんは踵を返して駆け出して行く。


千歌「は、はい……!」


千歌さんも動揺しながらも、踵を返して出て行こうとする。


せつ菜「ま、待って……!?」

千歌「ごめん、せつ菜ちゃん……!! バトルはまた今度……!!」


そう言って、千歌さんが洞窟内から駆け出して行く。

どうしよう。戦わなくちゃいけないのに。私は、すぐにでも千歌さんと戦って示さなくちゃいけないのに。

私の頭の中は、それでいっぱいだった。

だから、私は、


千歌「んぎっ!?」

彼方「千歌ちゃん!?」

遥「どうしたんですか……!?」

千歌「身体が……う、動かない……!!」

せつ菜「……トレーナーとの戦いが始まったのに、背を向けるんですか……」


“メガバングル”を輝かせながら、言う。



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