侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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938: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/14(水) 12:15:48.34 ID:A5BOh9Vw0

千歌さんもポカンとしていた。

まさか、私がこんな場所にいるなんて思っていなかったとでも言わんばかりに。

呆然としながら、見つめ合う私たち。そして、その背後から、


彼方「千歌ちゃーん……待って〜……」


息を切らせながら、広間に入ってくる女性の姿。

確か……彼方さんと呼ばれていた気がします。

そしてその後ろから、ツインテールの少女と、さらにサイドテールの女性が姿を現す。

遥さんと……穂乃果さんと呼ばれていたと思います。

最近、千歌さんと会うときに大体一緒に行動している方たちです。


千歌「あ、えっと……彼方さん……」

彼方「はぁ……はぁ……あ、あのねー……大変なのー……。……ここに入ったら、急に反応が、消えちゃって……」

千歌「え? そうなの……?」

彼方「うん……」

遥「勝手に戻っていったということでしょうか……」

穂乃果「今までそんなことあったっけ……?」


何やら話をしていますが……こうして千歌さんと出会えたのなら、


せつ菜「……あの!!」


私は私の目的を果たさねばならない。


せつ菜「千歌さん!! 私とバトルしてください!!」

千歌「あ、えっと……」


千歌さんは少し動揺した様子だった。


彼方「あれ……? なんで、せつ菜ちゃんがいるの〜……?」

遥「まさか、またせつ菜さんが……?」

千歌「えーっと……」


千歌さんは背後の穂乃果さんを伺うように、チラりと視線を送る。


穂乃果「……とりあえず、反応が消えちゃったなら、私たちには何も出来ないし……大丈夫だと思う」

千歌「……まあ、それもそっか」


どうやら、向こうも話が付いたらしく。


千歌「どうしてここにせつ菜ちゃんがいるのかはわからないけど……トレーナー同士、目が合ったら戦うのが礼儀だもんね!」

せつ菜「……! はい!!」


──やった……! バトルまで、漕ぎつけた。

後は──戦って勝つ……!! 勝って、実力を示して、チャンピオン戦をしてもらう!!

私はボールから手持ちを繰り出す。



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