933: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/13(火) 12:30:41.39 ID:r2gRr5pF0
しずく「恐らく逃げて態勢を立て直すつもりだろうね……。森の中は彼らのテリトリーだから、一旦引いて態勢を立て直せば、いくらでも策はあるだろうし……」
かすみ「冷静に分析してる場合じゃないって〜!?」
しずく「大丈夫だよ、かすみさん」
かすみ「え?」
しずく「今回は──私もかなり怒ってるから」
静かに怒りを顕わにするしず子の声に同調するように──
「ジメ──」
ジメレオンが光り出した。
かすみ「これって、まさか……!?」
しずく「かすみさんのキモリはジュカインに、歩夢さんのヒバニーもエースバーンになって……私のメッソンも、最終進化の時が近いってわかってたから」
「──インテ」
しずく「行くよ、インテレオン」
「インテ」
進化し、新しい姿を得たジメレオン……改めインテレオンは、指を銃口のようにかざし、
しずく「この森では貴方たちは隠れ放題、逃げ放題って思ってるかもしれないけど……私の“スナイパー”は、絶対に外さない──“ねらいうち”」
「インテ──」
指先から──超速度の水の弾丸を撃ち出した。
ヒュン、と風を切る音と共に、水の弾丸は樹々の間をすり抜けて──
「ロンゲェッ!!!!!!」
オーロンゲの悲鳴に変えて、直撃を私たちに報せてくれた。
「…インテ」
しずく「これに懲りたら、今後は無暗矢鱈に人を襲わないことだね。……もう、聞こえてないだろうけど」
かすみ「か、かっこよ……」
インテレオンの必殺の一撃によって──マッシュルームフォレストで起こった、一連の騒動は終息するのでした。
👑 👑 👑
かすみ「テブリム。協力してくれてありがとね」
「テブ」
あの後かすみんたちは、テブリムの巣に戻ってきました。
──あ、ちなみに盗まれた“げんきのかけら”は、崩れた樹の近くにまとめて置いてありました。もちろん全部取り戻してめでたしめでたしです。
かすみ「それじゃ……これからもミブリムたちを守ってあげてね」
「テブ」
かすみ「よし……! それじゃ、しず子! さっさと森、抜けちゃおっか! 朝になっちゃう!」
かすみんはテブリムへの挨拶を終えて、しず子に振り返る。
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