927: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/13(火) 12:25:47.14 ID:r2gRr5pF0
「…テブ」
先ほどまで睨むような目つきだったテブリムも気持ち穏やかな表情になっている気がした。
かすみ「ほ……」
これなら、もうさっきみたいにぶん殴られる心配もなさそうです。
かすみ「これでゆっくり考えられます……」
かすみんが、ミブリムたちの中央に腰を下ろすと、
「ミブ…?」
1匹のミブリムが、かすみんのバッグに結んでいた──しず子のリボンに反応を示した。
かすみ「……? ミブリム、もしかしてこのリボン、見覚えあるの?」
「…ミブ」
ミブリムはかすみんの言葉に首──というか体を左右に振りながら否定する。
でも……その代わりとでも言いたげに、さっきテブリムにぶん殴られて伸びているベロバーを指差す。
かすみ「ベロバーがどうかし……ん……?」
そういえば、さっき図鑑で……ミブリムは生物の気持ちを感じとるって……。
かすみ「……」
さらにギモーは悪知恵で夜の森に誘い込む……ベロバーはギモーの手下で……。
しず子の持ち物を見て、気持ちを感じ取れる力を持つミブリムがベロバーを指差した……。
だんだん、話が見えてきました……。
ミブリムはきっとこう言いたいんだと思う。そのリボンの持ち主は、ベロバーたちのところにいる……って。つまり──
かすみ「しず子は……ギモーたちに連れ去られたんだ……!!」
かすみんは立ち上がる。
そうとわかれば、今すぐにでもギモーたちの巣を見つけて、しず子を助けないと……!
かすみ「行くよ、ゾロア!! ジュカイン!!」
「ガゥッ!!!」「カインッ!!!」
かすみんが駆け出そうとした、そのとき、
「テブッ!!!」
テブリムが自分の頭の房を使って、器用にジャンプし、かすみんの頭の上に飛び乗ってくる。
かすみ「わとと……!? ……もしかして、一緒に来てくれるの?」
「テブリ」
テブリムは頷くと、伸びてるベロバーを指差し、頭の房で殴るようなジェスチャーをする。
……どう見てもベロバーやギモーたちとは仲悪そうでしたし、自分も乗り込んでボコボコにしてやろうってことなのかも……。
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20