920: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/13(火) 12:13:19.06 ID:r2gRr5pF0
かすみ「しず子の……リボン……!?」
しず子のトレードマークとも言える、大きな赤いリボンだった。
バッグなら落とす可能性はある。だけど、身に着けているリボンを落とすなんて、普通ありえない。
かすみ「しず子に何かあったんだ……!!」
──なんでもっと早く気付かなかったんだ。
かすみんに何も言わずに、しず子が急にいなくなった時点でおかしいって思うべきだった。
その時点ですぐに探しに行くべきだった。
かすみ「いや、反省は後です……!! 探しに行くよ、ゾロア!!」
「ガゥ!!!」
かすみんはしず子のバッグとリボンを拾い──マッシュルームフォレストの中へと駆け出した。
👑 👑 👑
かすみ「しず子ー!! しず子ーー!!」
「ガゥガゥッ!!!!!」
しず子の名前を呼びながら、森の中を駆け回る。
だけど、鬱蒼とした森な上に、深い霧が立ち込めているせいで、とにかく視界が悪い。
同じような樹々と同じようなキノコがたくさんあるだけ──キノコの中には、たまに光るやつもいるけど、本当にそれくらいだ。
あまりにも手掛かりがなさすぎる……。というか……。
かすみ「はぁ……はぁ……バッグ……重……」
自分のバッグが重いというのもあるけど……今はしず子のバッグも一緒に持っている。
さすがにこの状態で走り回ると息が上がってしまう。
一旦荷物の一部をテントに置いてきた方がいいかもしれない……そう思い、踵を返そうとして──
かすみ「あ、あれ……? かすみん……どっちから来たんだっけ……?」
「ガゥ…?」
かすみ「ゾロアは……どっちから来たか覚えてる……よね?」
「ガゥゥゥ…」
かすみ「……」
「ガゥ……」
かすみ「もしかして、かすみんたち……迷子……?」
「ガゥ…」
かすみ「あー、うー……どうしよう……しず子は見つからないし、かすみんたちは迷子だしぃ……」
思わずちょっぴり涙目になって、蹲る。
蹲っていると──バッグを後ろから何かに引っ張られるような感覚がして、
かすみ「わぁっ!?」
そのまま、仰向けにひっくり返る。
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