916: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/13(火) 12:09:51.67 ID:r2gRr5pF0
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かすみ「──しず、子……もぅ……無理……き、休憩……しよ……」
「ガゥ?」
しずく「はぁ……だから、言ったのに……。……わかった、ここでちょっと休憩にしようか」
かすみ「しず子〜! やっぱ、話がわかる〜!」
しずく「全く、調子いいんだから……」
11番道路を歩くこと数時間。
かすみんはすっかりバテバテモードになっていました。
しず子に注いでもらったお茶を飲みながら、
かすみ「……11番道路がこんなに歩きづらい道だと思わなかった……」
そうぼやく。
今かすみんたちのいる、この11番道路は本当に荒れ地って感じで、ゴツゴツした岩があちこちに飛び出している。
さっきから道も登ったり下ったり……しかも地面も硬いし、歩きづらいのなんの……。
しずく「11番道路はローズシティから、ヒナギクシティを繋ぐために強引に作った道だからね。これでも十分人の手が加えられてるんだよ」
かすみ「これでぇ……?」
しずく「ヒナギクシティはもともと四方を山に囲まれた町だったんだよ。しかも南北はカーテンクリフとグレイブマウンテン……。比較的低い山だった東側を切り開いて、ローズからの道を繋いだみたい」
かすみ「へー……。ヒナギクシティの人たちはそれまでどうやって暮らしてたんですかね……? あそこって雪とか降るくらい寒いんでしょ?」
四方が山って、満足に生活出来てたのかな?
しずく「そうだね……ローズとの道が開通するまでは相当厳しい環境だったみたいだよ。外から物資が入ってくることも、ほとんどなかっただろうし……」
かすみ「食べるものとかあったのかな……」
かすみん、おいしいご飯が食べられない場所で暮らすなんて、考えただけでゾッとしちゃいます……。
しずく「一応ヒナギクの東側には小さな森があるから、そこで調達してたみたいだね」
かすみ「森があるの? オトノキ地方の森って、コメコの森だけだと思ってた」
しずく「森って言っても、コメコの森と比べると、かなり小さいからね。知らない人も多いと思うよ」
かすみ「ふーん……じゃあ、その森で採れる“きのみ”とかを食べて暮らしてたんだ」
しずく「うん。あとはキノコかな」
かすみ「キノコ? ……キノコって、あのにょきにょき生えてるキノコ?」
しずく「そう、そのキノコ。ヒナギクの東の森には、すごく生命力の強いキノコが群生していて、森全域にたくさんキノコが生えてるらしいよ。だから、ヒナギクの東の森は通称マッシュルームフォレストなんて言われることもあるみたい」
かすみ「へー! 名前になっちゃうくらいたくさんキノコが採れるんだ! ちょっと、かすみんも食べてみたいかも!」
しずく「うーん……。やめておいた方がいいと思うよ。毒キノコらしいし……」
かすみ「……え? 毒キノコなのに、食べてたの……?」
しずく「それくらい食べるものがなかったんだよ。あの辺りに生息してるジオヅムってポケモンの“しおづけ”で何ヶ月も掛けて水分を飛ばして、毒素を薄めて……それでやっと食べられる状態にしてたみたい。それでも、毒を完全に抜ききることは出来なくて、食中毒で亡くなる人も多かったって聞いたかな……」
かすみ「ひ、ひぇぇ……過酷すぎる……」
かすみん、今の時代にセキレイシティで生まれてよかったです……。
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