895: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/12(月) 14:07:51.89 ID:ropYqdR40
■Chapter045 『水晶洞窟でうらめしや〜?』 【SIDE Yu】
──ローズシティから一旦10番道路に戻り、そこから東に歩くこと数時間ほど。
私たちは、雨でぬかるむ丘を登っているところだった。
侑「歩夢、足滑らせないようにね」
歩夢「うん」
丘といっても、比較的なだらかで、ある程度道も舗装されているため、すごく大変というほどではないんだけど……。
やっぱり、雨のせいで足元の状態は悪いし、傘を差しながら勾配を進むのはなかなかに骨が折れる。
「ブイ」
こんな雨模様の丘登りだと、イーブイを歩かせるのも忍びなくて、いつものように頭の上に乗せている。
今歩かせたら、絶対泥まみれになっちゃうだろうしね……。
リナ『二人とも、もう少しで頂上だから、頑張って』 || >ᆷ< ||
近くをふよふよ漂っているリナちゃんからの応援を受けながら登っていくと──急に視界が開ける。頂上だ。
侑「……わぁ!」
「ブイ〜♪」
丘を登りきると──そこは大きな湖が広がっていた。
侑「ここが、クリスタルレイク……!」
歩夢「テレビで何度も見たことあったけど……実際に見るとすっごく大きいね……!」
侑「うん、そうだね……!」
ここクリスタルレイクは、オトノキ地方の絶景スポットとして、とても有名な湖で、地理にあまり詳しくない私でも、何度も見聞きしたことがあるくらいの場所。
ただ、惜しむらくは……。
歩夢「晴れてると、湖に太陽の光が反射して、すごく綺麗って聞いてたけど……」
侑「この雨じゃ、それはちょっと見れそうにないね……」
大分、雨足が弱まってきているものの、陽光を反射する湖面を見ることは出来なさそうだ。
リナ『でも、雨雲レーダーを見る限り、夜になれば天気もよくなってくると思うよ』 || ╹ ◡ ╹ ||
歩夢「あ、それなら……夜まで待ちたいな」
侑「じゃあ、今日はこの辺りでキャンプにしよっか」
歩夢「うん♪」
私がそう言うと、歩夢は嬉しそうに頷く。
このクリスタルレイク……ただ、陽光が反射して綺麗な大きな湖というだけで、オトノキ屈指の名所だなんて言われているわけではない。
この湖の本当の絶景は、夜にこそ見れる。
歩夢「湖面の夜空……楽しみ♪」
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