侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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893: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/12(月) 01:31:19.32 ID:ropYqdR40

私は思わず言葉に詰まる。

──捕まえたばかりのヒトデマンが何を考えているかわからなくて、無理やり言うことを聞かせようとして、顔に“みずでっぽう”を噴きかけられたことがある。

──いたずら好きのゴースに何度驚かされて、転んで擦り傷を作ったか。

──エアームドの抜け落ちた鋭い羽根で、ザックリ手を切ってしまったときは、血がたくさん出て、すごく焦った。

──サイホーンがなかなか懐かなくて、何度も追い回されたし、あの角でお尻を小突かれて痛い思いをした。

──最初の友達のガーディにだって……最初の頃は、何度も手を噛まれた。


菜々父「ポケモンは、人とは違う常識と、人とは違う力を持っている。思い当たる節があるんじゃないか」

菜々「……だから、ポケモンは危ないって言うの?」

菜々父「そうだ」

菜々「だから、ポケモンと関わるなって言うの?」

菜々父「そうだ」

菜々「そんなの、おかしいよ!!」


私は思わず声を張り上げる。


菜々「お父さんの言いたいこともわかるよ……でも、だからって、一生関わらないのが正解だなんて、おかしいよっ!!」

菜々父「……」

菜々「確かに最初はわかんなくって怪我したこともあったけど……それでも、今はちゃんと信頼し合えてる!! 人とポケモンはわかり合えるよ!!」


私はそうやってポケモンと手を取り合って強くなってきた。それは胸を張って言える。


菜々父「その保証がどこにある」

菜々「なんでわかってくれないのっ!?」

菜々父「お前に危ないことをして欲しくないだけだ」

菜々「っ……」


お父さんの言い分はわかる。

私を想って言ってくれていることもわかる。

だけど……だから、もうポケモンと関わるのは諦めろなんて言われても、納得なんて出来ない。


菜々父「どうやってポケモンとわかり合えることを証明する?」


どうすれば父を説得できるか。それが頭の中をぐるぐるする。

勉強してポケモンドクターの資格を取るとか……? ……そんなの一朝一夕でなれるようなものじゃない。

ポケモン研究者として、ポケモンの生態を研究し尽くして……。……いや、それだって、ポケモンと実際に触れ合わないと無理だ。

それに、なると言ってなれるものではない。

ポケモンの専門家たちは、途方もない時間を掛けて、やっとその地位や資格を手に入れるのだ。

私に出来ることなんて……バトルしか──


菜々「……!」


そうだ。私には……ポケモンバトルがある。


菜々「……チャンピオン」

菜々父「……なに?」

菜々「もし……私が、この地方で一番ポケモンを上手に扱える人だったら……証明になるはずだよ」



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