侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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881: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/11(日) 19:08:08.53 ID:6zYh2+nI0

──雨模様の10番道路の長い道のりを越え……私たちはようやく、ローズシティにたどり着いた。

さて、ローズシティに着いたならまずは……。


侑「ローズジムだよね!」

かすみ「侑先輩、さすがわかってますねぇ〜!」


かすみちゃんと二人で黒と黄色の傘を並べながら意気揚々と、歩き出す。


歩夢「あ、侑ちゃん……ローズを歩くなら、イーブイをボールに入れないと……」

侑「え? どういうこと?」


歩夢の言葉に首を傾げる。


リナ『ローズシティでは、あんまりポケモンの連れ歩きが推奨されてない。基本的にボールに入れてた方がいい』 || ╹ᇫ╹ ||

かすみ「え、そうなの?」

しずく「本当に厳しいのは中央区だけなんだけど……基本的にはポケモンはボールに入れておいた方がいいかもね」

リナ『無用なトラブルは避けたいしね。郷に入っては郷に従え』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||

かすみ「ポケモンを出しちゃいけないなんて、珍しい街ですね〜?」
 「ガゥ?」

侑「うーん……でも、そういうルールなら従わないわけにもいかないよね……」

かすみ「まあ、それもそうですね……戻って、ゾロア」
 「ガゥ──」


かすみちゃんがゾロアをボールに戻す。

歩夢も同様に、


歩夢「ちょっと窮屈だけど……ボールの中で大人しくしててね」
 「シャボ──」


サスケをボールに戻していた。

私も、イーブイを戻さないと……。


侑「イーブイ、しばらくボールの中に──」


私がボールを近づけると、


 「ブイッ」


イーブイは前足でボール弾き飛ばした。


侑「…………」
 「ブィィ…ッ!!!」

かすみ「なんかめっちゃ怒ってますよ、イーブイ……」

歩夢「侑ちゃんのイーブイ……ボールに入るのが嫌いなんだよね」

侑「そうなんだよね……」


実はイーブイをボールに入れたことは一度しかなくて……自分の手持ちとして登録する際に一瞬ボールに入れたときだけだ。

何度かボールに戻そうとしたことはあるにはあったんだけど……ものすごく嫌がられるし、私の頭の上か、肩の上にいるのが好きみたいだから、ずっとボールには入れてなかったんだよね。



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