877: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/11(日) 19:04:21.49 ID:6zYh2+nI0
🎙 🎙 🎙
菜々「……これでいいかな」
ある程度今日の会議の内容が纏まって来たところで一息。
目の前がガラス張りになっているカウンター席で、エントランスホールを眺めながら、コーヒーを飲む。
程よい苦みと香りが心地いい。
作業もスムーズに進んだし、この後は少し時間が浮く。
真姫さんへ資料を渡したあと、久しぶりにローズの街を散歩するのも悪くないかもしれない。
どうせ、また明日からはせつ菜として、この街を離れるわけだし……。
ぼんやりと今後のことを思案していた──そのときだった。
──ドンッ!! と急に大きな音が、響く。
菜々「!? ……な、なに……?」
爆発……? 周囲のお客さんも突然の大きな音に、ざわついている。
音がしたのは……エレベーターホールの方……?
何が起きたのか考えている間に──エレベーターホールの方から、逃げ惑う人の波がエントランスの方へと押し寄せて来た。
その姿にさらにざわめく店内。
何かがあったのは間違いなかった。
私はバッグをひったくるように手に取り、店の外に駆けだす。
カフェスペースから外に出る頃には──この騒動の正体が、すでにエントランスホールまで姿を現していた。
「──バーンギッ!!!!!」
エレベーターホールの方から、怪獣のような巨体が、我が物顔で歩いてくるではないか。
菜々「ば、バンギラス……!?」
姿を現したのは、よろいポケモン、バンギラス。当たり前だが、こんなところにいるはずがない。
ここはローズシティの、それも中央地区にあるビジネスタワーだ。
突然のことに動揺を隠せないが──それ以上に、エントランスホール内の混乱は酷かった。
逃げ惑う人たちから、怒号が飛び交い、押し合い圧し合いで、逃げ惑う。
まさに、パニック状態だった。
パニックの最中、
女性「きゃぁ……!!」
逃げ惑う人たちに押されて、転んだ女性が目に入る。
「バンギィ…!!!!」
バンギラスは声をあげながら、転んだ彼女の方に視線を向ける。
女性「……い、いや……! だ、誰か……たすけ……!」
菜々「……! いけない……!!」
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