875: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/11(日) 19:02:50.07 ID:6zYh2+nI0
🎙 🎙 🎙
──さて……。会議は滞りなく終わり、
菜々「真姫さん、お疲れ様です。こちら、本日の内容を簡単にまとめたものです」
真姫「ありがとう、菜々」
他の参加者たちはまばらに退室を始めているところだ。
真姫さんに情報をまとめた端末を渡しながら、周囲を軽く確認すると──果林さんはもう退室していて少しだけ安心する。
それと……お父さんの姿も、すでに会議室内にはなかった。
真姫さんもお父さんの姿がもうないことを確認したのか、
真姫「菜々、大丈夫だった?」
そう訊ねてくる。
菜々「はは……確かに、父と同じ場所で仕事をしていると思うと、少し緊張はしましたが……会話をしたわけでもないですし……問題ありません」
真姫「なら、いいけど」
……始まる前や終わった後に、少しくらい話しかけられるかなと思ったけど……そんなこともなかったし……。
真姫「私たちも、出ましょうか」
菜々「はい」
私は真姫さんと一緒に、会議室を後にする。
二人でエレベーターを降りながら、真姫さんはふと会議中のことを思い出したらしく、
真姫「そういえば、貴方……アサカさんから随分熱い視線を送られてた気がするけど……知り合いだったの?」
そう訊ねてくる。
菜々「え、ええっと……ここに来る前に、会議室の場所がわからずに困っていたので……場所をお教えした際に少しお話ししまして……」
真姫「あら……少し話しただけで随分気に入られたのね」
菜々「き、気に入られたというか……私が分不相応に若いから、気になっただけですよ……」
本当に気に入られたというよりも、からかわれただけですし……。
場が場だけに、私は一際若い……というか、他の人から見たら子供ですし……。
真姫「案外、トップモデルから見ても、光るモノを感じられたのかもしれないわよ?」
菜々「ま、真姫さんまで……やめてください……///」
恥ずかしいから、からかわないで欲しい。
せつ菜モードでなら、褒められてもうまく対応できるのに、菜々モードのときにこういうことを言われるとワタワタしてしまう。
真姫「それにしても……そういうのはマネージャーの仕事だと思うんだけど……」
菜々「言われてみればそうですね……」
会議中、果林さんの背後には、スーツを着た金髪のお姉さんが居ましたが……恐らくあの方がマネージャーなんだと思います。
会議室にギリギリで入ってきたときは一緒にいたので、会議室のある階で合流出来たのかもしれませんが……。
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