侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
1- 20
861: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/10(土) 16:20:23.27 ID:hRdoaDre0

私が小首を傾げながら訊ねると、


 「マネ?」


そのポケモンは私を見上げて、小首を傾げる。


しずく「……?」


そのポケモンが何を考えているのかよくわからなくて、私が不思議そうに見つめると、


 「…?」


そのポケモンも私を不思議そうに見つめ返してくる。


しずく「もしかして……私のまねしてるんですか……?」
 「マネ、マネネマネ?」

しずく「ま、まねしないでください……」
 「マ、マネマネネ」

しずく「だから……まねしないで……!」
 「マネ、マネネ!!!」


ただでさえ不安で心細いのに、からかわれているようで嫌だった私は、そのポケモンを無視して、歩き出す。


しずく「おとうさん……おかあさん……どこ……」

 「マネー…マネネー…」

しずく「だから、付いてこないでください……!」
 「マネ、マネネマネッ!!」

しずく「うぅ……」
 「マネェ…」


異国の地でただでさえ不安で不安でしょうがないのに、変なポケモンにまで付きまとわれて、もう限界だった。


しずく「ぅ、…ぅぇぇん……っ……おとうさん……おかあさん……どこぉ……っ……ひっく……っ……」
 「マ、マネ…!?」


その場に蹲って、しゃくりをあげながら泣き出してしまう私に、さすがに面食らったのか、マネネが私の周りでおろおろし始めた。


しずく「……ひっく……っ……かえりたい、ですぅ……っ……」
 「マ、マネ…」


泣きじゃくる私、不安だし、寂しいし、お腹も空いてきた。もう帰りたい。


 「マ、マネ…!!」


そんな、私の目の前で、マネネがぴょんぴょんと跳ね始める。


しずく「……こ、こんどは……っ……なん、ですか……っ……」


涙を拭いながら、マネネに文句を言うと、


 「マネ」


マネネは私に向かって──青色をした“きのみ”を差し出していた。


しずく「これ……くれるんですか……?」
 「マネ」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice