805: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/08(木) 10:24:08.45 ID:S2FBcmzU0
■Chapter041 『最初で最後のポケモン図鑑』 【SIDE Yu】
──かすみちゃんのジム戦も無事終わり……私たちはその翌日、約束どおりツシマ研究所を訪れていた。
侑「こんにちはー!」
「ブィ」
かすみ「ヨハ子博士〜! 可愛いかすみんが来ましたよ〜♪」
「ガゥガゥ♪」
私たちが研究所に入ると──博士はモンスターボールを磨いているところだった。
善子「あら、来たわね、リトルデーモンたち」
大切そうに磨いているボールを見て──
侑「も、もしかして、そのボール……! 千歌さんのルガルガンが入ってるボールですか!?」
思わず目を輝かせて、詰め寄ってしまう。
善子「ん、あー……残念ながら、これは千歌のルガルガンのボールじゃないわ」
侑「あ……そうなんだ……」
しずく「それにしても、随分丁寧に磨かれているんですね」
かすみ「もしかして〜……めっちゃ貴重なポケモンなんじゃないですかぁ〜? それなら、見せてくださいよ〜!」
善子「……まあ、確かに貴重なポケモンだけど……貴方たちには見せられないわ」
そう言いながら、博士はボールを引き出しにしまってしまう。
その際──その引き出しの中にちらっとだけど……赤い板状のものが見えた。
あれって……?
かすみ「えー!! ヨハ子博士のケチー!!」
歩夢「か、かすみちゃん……そんなこと言ったら博士も困っちゃうよ……」
善子「まぁ……普通のポケモンだったら見せてあげてもいいんだけどね。……この子だけはちょっと特別なのよ」
侑「特別……?」
善子「……ま、そんなことはいいの。今ルガルガンを連れてくるから、ここで待ってて」
侑「! はいっ!」
リナ『侑さん、テンション爆上がり』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
「イブィ…」
──程なくして、博士が奥の部屋から、戻ってくる。
もちろん、ルガルガンと一緒に、だ。
侑「わぁ〜〜〜!!!」
ヨハネ博士の横で、毅然とした態度で歩いてくる黄昏色のルガルガンを見て、私のボルテージは最高潮に達する。
侑「ち、千歌さんのルガルガンだぁ〜!!」
「ワォン」
侑「はぁ〜〜〜♪ やっぱ何度見ても実物で見ると、迫力が全然違う……! さ、触ってもいいですか!?」
善子「ルガルガン、触りたいって言ってるけど?」
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