804: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/08(木) 01:57:03.51 ID:S2FBcmzU0
■Intermission👏
──コメコシティ・DiverDiva拠点
果林「……姫乃ったら、とんでもない爆弾を見つけて来たみたいね」
カリンは数日前に姫乃から預かっていたデータを見ながら、そう漏らす。
愛「ホントにね。で、どうすんの?」
果林「利用しない手はないでしょ」
愛「ま、カリンならそう言うと思ってたけどね」
アタシはカリンに向かって、小さなフラッシュメモリを投げ渡す。
果林「……これは?」
愛「直近のマッキーのスケジュール」
果林「よくこんなもの手に入れられたわね……?」
愛「あっちこっちクラッキングして、やっとこさ入手した。セキュリティが厳重で足が付かないようにやるには結構苦労したよ……」
果林「ふふ、さすが愛ね」
果林は不適に笑いながら、メモリ内のデータを閲覧し始める。
愛「ホントギリギリになっちゃうけど、明後日……マッキーはいくつかの会社と、合同でビジネス発表会の会議があるはずだし、もしかしたらワンチャンそこに──菜々って子も現れるかもしんないよ」
果林「なるほど……。ただ……秘書を確実に同席させるなら、先方にスケジュール交渉をするように仕向けた方が……。時間がないわ……今すぐ、策を考えましょう」
カリンは拠点に戻ってきたところだと言うのに、次のミッションのために作戦を練り始める。
相変わらずストイックだ。まあ、カリンのそういうところは嫌いじゃないけど。
私もなんか手伝おうかと考えていると──拠点内をふよふよと漂っていた小さなポケモンが私の傍に近寄ってきた。
「ベベノー♪」
愛「おおー、急にどうした?」
「ベベノ、ベベノ♪」
愛「愛さんにかまって欲しいのか〜? 甘えんぼさんめ〜♪」
抱きしめて、撫でてあげると、相棒は嬉しそうに鳴き声をあげる。
果林「……仕事しないなら、外行ってくれる?」
愛「あーはいはい、手伝う手伝う。また後で遊んであげるから、待っててね」
「ベベノ」
全く、このストイックさに付き合っていたら、パートナーと遊ぶ暇もないんだから。
アタシは肩を竦めながら、カリンとの作戦会議に興じるのだった。
………………
…………
……
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