793: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/07(水) 12:24:57.80 ID:0Ok5BWPG0
そのまま、ラプラスは首を振って、刃を交えていたジュプトルを追い払う。
どうやら、大きく結晶化させた“こおりのつぶて”でジュプトルの攻撃を受け止めたらしい。
そして、その流れのまま、
「キュウッ!!!」
“こおりのつぶて”をジュプトルに向かって投擲してくる。
もちろん、本来の先制技のような奇襲性は失われているため、
「プトォル!!!!」
ジュプトルは、冷静に飛んできた氷の結晶を斬り裂いて対処する。
曜「“うたかたのアリア”!」
「キュゥ〜〜〜♪」
再び、“うたかたのアリア”で周囲に水のバルーンが浮き上がり──ジュプトルに向かって襲い掛かってきた。
かすみ「迎え撃つよ!!」
「プトォルッ!!!!」
だけど、かすみん怯みません!
周囲が凍っている分、さっきよりも攻撃の物量が少ない。
それにジュプトルなら──絶対に捌ききってくれるという信頼があった。
──次々に、飛び掛かってくるバルーンを斬り裂きながら立ち回る。
曜「いつまで持ちこたえられるかな……!」
「キュ〜〜♪」
ただ、曜先輩とラプラスの攻撃も止まない。
斬り裂いても斬り裂いても、新しいバルーンが飛んでくる。
周りは海だから、無限に燃料があるような状態。
一度に出せる量が減っているんだとしても、確かにこのままじゃジリ貧……そんなことはかすみんもわかってます。
かすみ「だから、手はもう打ってます!!」
曜「ここから、どうする気かな!」
そのとき、ふいに風が吹いた。
海風にさらわれて──フィールドの上を草が舞っていた。
曜「……え、草……?」
曜先輩が目を丸くする。
そりゃそうですよね──ここは海のど真ん中!
草が舞うなんておかしいですもんね!!
曜「……!?」
そして、曜先輩はやっと気付く──自分たちの足元が生い茂る草に覆われていることに……!
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