788: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/07(水) 12:22:08.02 ID:0Ok5BWPG0
サニーゴは戦う意思を見せてくれている。
なら、トレーナーが諦めるわけにはいかない。
だけど、どうする。パワーもだけど、あの大きさじゃ小細工が通用しない。
そのとき、ふと──
かすみ「……あ」
作戦が思い浮かんだ。
かすみ「え、いや、でもぉ……」
正直、この策を取るのは、嫌というかなんというか……癪だった。
だけど……。
「ボォォォォォ…」
あの巨大な相手を倒すには……たぶん、これしかない。
かすみ「サニーゴ……!」
「…………サ」
かすみ「“ハイドロポンプ”!!」
「──サゴ」
サニーゴが口から勢いよく水流を発射した──
曜「……!?」
それを見て、曜先輩が驚いた顔をする。
何故なら──“ハイドロポンプ”を後ろ向きに噴射していたからだ。
かすみ「一気に近付くよ!!」
水流の逆噴射で、一気にホエルオーに接近するサニーゴ。
曜「でも、近付いてどうするつもりかな!?」
「ボォォォォォ……!!!!」
ホエルオーが大口を開け、“おたけび”を上げながら、サニーゴを待ち構えている。
そんなホエルオーの大口目掛けて──
かすみ「つっこめーーー!!」
サニーゴは勢いよく、飛び込んだ。
曜「え!?」
さすがに自分から食べられに来たのは予想外だったのか、曜先輩が動揺の声をあげた。
曜「え、ち、ちょっと!? さすがに、ジム戦で相手のポケモン食べちゃうのはまずいって!? ホエルオー、吐き出さないと!?」
「ボォォォォ」
かすみ「その必要は、ありませんよ」
曜「な、なにいって……!?」
ああもう、ホントにこういう作戦は可愛くないからやりたくないし……何より、あのにっくき──にこ先輩と同じ戦術なんてしたくなかったのに。
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