787: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/07(水) 12:21:37.75 ID:0Ok5BWPG0
かすみ「“かなしばり”!!」
「……サ」
「ボォォォォ」
曜「おっと……」
大波を起こすための一連の行動を封じる。
曜「なるほどね、じゃあこれならどうかな! “しおふき”!!」
「ボォォォォォォ!!!!!!!!!!!!」
ホエルオーの頭から、大量の潮が噴出され──それが降り注いでくる。
かすみ「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!?」
「…………サ」
大量の水が上から降り注いできて、思わず膝を折る。
これは作戦とかじゃなくて──無理!! 水の勢いで立ってられない!!
サニーゴも、浮くのもままならず、浮島に押し付けられている。
必死に耐えて耐えて耐えて──やっと、上から降ってくる潮水の雨が止む。
かすみ「はぁ……はぁ……」
相手の攻撃の規模が大きすぎる。
かすみ「こんなの……は、反則……ですよぉ……」
「……サ」
まだこっちから何も出来ていないのに、息が切れてしまう。
とにかく、攻撃をしなくちゃ……!
かすみ「……し、“シャドーボール”……!!」
「…………サ、コ」
影の弾が発射され──ホエルオーに向かって、当たって弾けた。
「ボォォォォォォ」
曜「そんなちっちゃい攻撃じゃ効かないよ!」
かすみ「あ、相手が……大きすぎる……」
勝てるビジョンが思い浮かばない。
さすがにヤバイと思ったとき、
「…………サ、コ……」
サニーゴがのろのろとホエルオーに向かって、進んでいっていることに気付く。
かすみ「サニーゴ……?」
のろのろと前進しながら、サニーゴはゆっくりとこっちを振り返る。
「………………ゴ」
相変わらず、吸い込まれるような虚ろな目。だけど、何故だか──今日のサニーゴはいつになくやる気なんだと言うことが自然と理解出来た。
かすみ「……私が弱気になっちゃダメだ」
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