745: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/05(月) 14:33:39.83 ID:6bHKz0F20
かすみ「はぁ……さすがにこれは待つしかないよね……」
しずく「そうだね……」
かすみ「でも、待ってる間何してよう……。家に帰ろうかな……」
しずく「あ、待って! 帰る前に行かなくちゃいけないところがあるよ!」
かすみ「行かなくちゃいけないところ……? えーでも……ポケモンスクールは正直」
しずく「いや、スクールじゃなくて……」
かすみ「? じゃあ、どこ……?」
しずく「どこって……決まってるでしょ!」
かすみ「えっと……?」
どうやら、本当に見当が付いていないらしい。思わず、溜め息が漏れそうになる。
しずく「ツシマ研究所! 博士に旅の報告しないと!」
かすみ「……あ、あー!!」
しずく「もう……なんで忘れるのよ……」
私たちを旅に送り出してくれた張本人なのに……。
かすみ「い、いや、もちろん覚えてたよ? 今から、行こうと思ってたもん! ね、ゾロア!」
「ガゥ?」
しずく「……」
思わず、かすみさんにジト目を向けてしまう。
かすみ「さぁ、行くよしず子! ツシマ研究所目指してレッツゴー!」
「ガゥ」
かすみさんが、調子よさげに研究所に向かって走り出す。
しずく「はぁ……」
私は思わず額に手を当てながら、かすみさんの後を追うのだった。
🎹 🎹 🎹
──流星山を北側から下山し、アキハラタウンを抜け、その先の8番道路を歩くこと数十分。
侑「帰ってきたね……!」
「イブイ」
歩夢「うん!」
「シャボ」
私たちはセキレイシティに戻ってきていた。
旅に出て大体2週間くらいだろうか。
すごく長い時間離れていたわけではないけど、今まで2週間も故郷から離れていたことなんてなかったし、こうして地方の南半分くらいを自分たちの足で歩いてきたと考えると、なんだか感慨深い。
それだけで見慣れた故郷の景色のはずなのに、一周回って新鮮に見えてくる。
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